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子飼いの食事 1

支配と服従。絶対的支配権を行使する主人と、服従するしか生きる術のない子飼いと。そういう立場があたりまえに存在する架空世界のお話です。飼われる人間と飼う人間との愛憎劇をお楽しみください。そして、時々は泣いてね。行き場を失った僕らの魂のために。

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トオルさんに飼われ始めた頃のトオルさんの躾けはとても厳しくて
僕はまだまともに食卓につかせてもらえなかった。
初飼い時期(飼い初め)の子飼いに与えられる食事は
服従訓練の一環として与えられるものだから
何もせずただ食べさせてもらえるなんてことはまずなくて
何かの命令を受けて、そこで嫌な顔一つ見せずに従って
主人を満足させることができたらやっとご褒美としてもらえるものだった。
怒らせちゃって罰として抜かれることもしょっちゅうあって・・・。

そんなわけだったからもらえる食事は
ほとんど食事としての体裁なんて整ってなくて
トオルさんの食べ残しだったり(わざと多めについで残してくれるんだけど)
床に置かれたお皿に入れられた餌状態だったり・・・いつだって冷め切ってるし。
店にいた時でさえ人の食べ残しなんて食べさせられたことなかったし
床に這って食べるなんて想像したこともなかっただけにものすごくショックで
それをありがたくいただくには抵抗感が強かった。


だけど・・・僕はその食事を
ものすっごくおいしいものだと感じていた。
嫌なんだけど、空腹だってことを差し引いても本当においしい。
こんなおいしいもの初めて食べたって思うくらい
ものすっごくおいしいと感じた僕は
なんだかいろんなことを・・・錯覚していった。



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この記事へのコメント
トオルさんはつまり、良い物・美味しい物を食べていたわけですね。。。

トオルさん、裏ではこういう行為をしなければ心のバランスが取れない人だったのかな。病んでるよね…
2010/02/16(火) 21:20 | URL | しょう #-[ 編集]
本当に徹底的なんだね。
初めが肝心ってよく言うけど。

する方も、される方も、心がしっかりしていないと大変そう。。。
2010/02/16(火) 20:47 | URL | なよ #3SDog/2w[ 編集]
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