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創作 子飼い物語

支配と服従。絶対的支配権を行使する主人と、服従するしか生きる術のない子飼いと。そういう立場があたりまえに存在する架空世界のお話です。飼われる人間と飼う人間との愛憎劇をお楽しみください。そして、時々は泣いてね。行き場を失った僕らの魂のために。

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その頃の僕はよくうなされた。
怖い夢を見るの。
前にどっかで書いたっけ?
繰り返し繰り返し見る山姥の夢。




「うるさい。静かに眠れないなら出ていけ。」

トオルさんのものすっごく不機嫌な低い声を聞いて僕は飛び起きた。
特に怒鳴られたとかそんな大声だったわけじゃないけど
僕はトオルさんの気配とか声には敏感に反応するようになってたから。


飛び起きてすぐ、状況を理解した。
僕は今、山姥の夢を見ていた。
多分・・・またうなされてしまってた。

元々怖くて眠れなくなって、一人でいるのが怖くって
トオルさんにお願いしてトオルさんの部屋で寝させてもらってたんだった。
いつも許してくれるわけじゃないけど
その日のトオルさんは僕が、トオルさんのベッドの近くで寝るのを許してくれてた。
(トオルさんのベッドに入れてもらえるわけじゃないから
 毛布だけひきずってトオルさんの部屋に行って、ベッドの近くの床で包まってた)

山姥の夢はものすごく怖くて、これを見ると僕は恐怖心でいっぱいになる。
目が覚めても部屋の中の家具の陰とか、ただの時計の音とかが怖くてたまらなくて。
だから傍に行くのを許してもらえなかったときは
そのままもう眠らないで、頭から毛布かぶって朝が来るのを祈り続けるの。



せっかく珍しくトオルさんが許してくれてたのに(涙)
僕はトオルさんの安眠妨害をしてしまったらしかった。
ううう処罰ものだよ・・・また鞭かも。それとも食事抜きとか。

頑張ってそんな風に自分の気を逸らそうと他のこと考えるんだけど
僕はまるですぐそばに山姥がまだいるみたいに背中がそそけだってた。
でも、出てかなきゃいけない。
トオルさんが出てけって言ったのに居座ったら怒られる(涙)

反射的に「すみませんっっ」て飛び起きたあと
状況がわかってから僕は数瞬の間にものすごく迷った。

出てかなきゃいけないんだけど、でも怖いし。
こういう時僕にとって怖くないのはトオルさんの傍だけなんだけど。
トオルさん・・・このまま寝付いてしまってくれないだろうか。
僕トオルさんが寝付くまでそっと待ってたらここにいられないかな。
「静かに眠れないなら出ていけ」って言ったんだもん。
眠らずに静かにしてられるならここにいてもよくない?
僕黙って座って、もううなされないようにここで起きてたらだめなのかな。

散々迷って、そろ~っとこっそりベッドにもたれて座ろうと思った瞬間
トオルさんの怒りのオーラを感じた。

これ、本当だよ。
トオルさんはため息ついたわけでもないし、身動きしたわけでもないし
重ねて僕に怒る声をかけたわけでもなかったんだけど
僕には僕がいつまでもそこにいることに怒ってるトオルさんの気配が
ヒュッって飛んでくるのが感じられたの。

やば!って思った。
僕は急いで慌てて毛布抱えて部屋から出た。
超慎重に静かにドアを閉めてから、リビングに走った。
でも怖いよ怖いよ怖いよ(涙)
もう小さな子供とかじゃないのに何でそんなに怖いのか。
聞かれても困る。僕にもわかんない。
それはものすごく強い、得体の知れない恐怖だった。





どれくらい時間が経ったんだろう?
もしかしたらそんなに経ってなかったのかも。
絨毯の上に座ってソファ(の座るところ)に持たれて
頭から毛布かぶって汗だくになってたら、コールがなった。
(暑かったんじゃないよ。怖くて汗だくになるってわかる?)


ものすごくドキっっっとなって心臓はねあがったけど
とってみたらトオルさんが言った。
「眠れないならくつろいでていいぞ。リビングを使っていい。」


トオルさん、わざわざ枕元に手を延ばして僕にコールしてくれてたんだ(嬉)
不思議な魔法にかけられたみたいに、恐怖が一瞬で溶けた。

リビングを使っていいって、TV見たりソファに座ったりしてていいってこと。
食い尽くされそうな恐怖だけの中で朝を待たなくてすむ。
トオルさん・・・安眠妨害されて怒ってるはずなのに
僕が恐怖でいっぱいなんだってこと配慮してくれたりしてた。
この時の気分ってうまく説明できない。
なんかほあ~って。ふわ~って。あったかくなれたの。
泣きそうになる切ないあったかさ。

もちろん後日、二度もトオルさん起こしてしまった罰は受けたんだけどね・・・。







最近またよく夢を見るようになったんだ。
ちょっと支離滅裂?
鮮明に思い出すとまだ切ないデス。



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怒ったトオルさんが僕の目の前で僕の歯ブラシを捨てた。
普段は虫歯にならないように
きちんと毎食後歯磨きをするよう言われてたんだけど。

・・・罰で虫歯になれってこと?
僕はそう思った次の瞬間、別の可能性に気づいて怖くなった。
そしてそれはあたった。


「お前にはもう食事は与えない」
「何も食べさせないからそう思え」



僕はその後、2週間絶食の懲罰を受けた。
2週間全く、飲む物も食べる物ももらえなかった。
栄養は点滴とか注射とかそれからチューブとか、
あと別の・・・他の方法で与えられた。
与えられる時も苦しかったから今はあまり詳しく書きたくない。
いつかまた、どこかで書けたらとは思うけど。

僕のカロリー管理はちゃんとされてたみたい。
会は僕らを担当する医者にあたる人たちを抱えているから。
全く何も食べなくても飲まなくても毎日動くことができた。
いつも通りに僕に与えられた仕事をしなきゃいけなかった。

だけど、理屈から考えたら不思議なことだから
そんなことないだろうって言われそうだけど
僕はものすごく飢えた。
食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい何か食べたい
飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい水が飲みたい。
食べたくて飲みたくてたまらなくてものすごく苦しかった。
TVなんかで食べ物の映像が出てくると苦しかった。
新聞の間に挟まった広告を見るのも苦しかった。
トオルさんの食事の給仕をしなきゃいけないのが何よりも辛かった。



これ、今朝の夢・・・。
思い出すと当時より辛かった気がするのはなんでだろう。
僕は毎日、毎食、トオルさんの食事の臭いをかぎながら
トオルさんが食べるのを見ながら
今日は残してくれるだろうか
少しだけなら残してくれないかなと思いながら過ごした。
その頃にはもう、食べ残しじゃなくて僕用の食事があった頃なのに
この時はトオルさんの食べ残しをものすごく切なく求めてた。
僕のための食事がもらえたなんてありえないことだったように思えてた。




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店にいた頃、僕らが食べさせてもらってた食事は結構いいものだったらしいです。
といっても素材が、という意味で。
それらはちゃんと調理されていて見た目にもおいしそうでした。



でも




味付けが全くされてなかった(泣)

それはそれでおいしいと思うようになるものなんだけど
店に入ったばかりの頃はそのあまりの薄味に(というか味がないんだけど)
残してしまったりもしてた。
でも残しても代わりのご飯は絶対に出てこないし。
あまりいつも残してると無理やりにでも食べさせられるし。
それはちょっと苦しかったし。
場合によっては反抗とみなされて罰を与えられるし。
おいしくないと思っても嫌いなものがでても
水で飲み流すようにして残さず食べるようになってった。
それは僕だけじゃなくてだいたいみんな同じ感じで。

実は店側にはちゃんと意図があって
僕らは砂糖や塩・・・ワサビやコショウやカラシとかまで
調味料は全て料理とは別に与えられてた。これってわかるかなぁ。
本当ならその日の料理に使うはずだった調味料をご飯とは別に与えられるの。
1日のトータルで言えば栄養学的にはちゃんとなってるんだよね。
ただおいしくないだけで(泣)
(砂糖とか甘いものの時には僕らは喜んでなめた。
 しょっぱいものも結構喜んでなめてたと思う。
 辛いものとか苦いものとかすっぱいものとかは水で飲み流すとかしてた)

これは後で知ったんだけど
僕らにおいしい思いをさせないためっていうのじゃなくて
(もしかしたら「主人の与えるものがおいしい」って
思わせるためもあったのかもって今思いついたけど)
僕らに食材や調味料の素材それだけの味を教え込むためだったんだって。

頭でわかることじゃないから、習慣的に舌に教え込むために。
それはいずれ、主人に仕えるようになったときに
毒見役として役に立てるようになるってこと。
そういう能力を身につけられるように訓練されていたってこと。


そんなわけで店の食事がそんな風だったから
トオルさんとこで出される食事は
初期の本当に毎日が辛くて仕方なかった頃のものでさえ
とてつもなくおいしく感じられてた。



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トオルさんに飼われ始めた頃のトオルさんの躾けはとても厳しくて
僕はまだまともに食卓につかせてもらえなかった。
初飼い時期(飼い初め)の子飼いに与えられる食事は
服従訓練の一環として与えられるものだから
何もせずただ食べさせてもらえるなんてことはまずなくて
何かの命令を受けて、そこで嫌な顔一つ見せずに従って
主人を満足させることができたらやっとご褒美としてもらえるものだった。
怒らせちゃって罰として抜かれることもしょっちゅうあって・・・。

そんなわけだったからもらえる食事は
ほとんど食事としての体裁なんて整ってなくて
トオルさんの食べ残しだったり(わざと多めについで残してくれるんだけど)
床に置かれたお皿に入れられた餌状態だったり・・・いつだって冷め切ってるし。
店にいた時でさえ人の食べ残しなんて食べさせられたことなかったし
床に這って食べるなんて想像したこともなかっただけにものすごくショックで
それをありがたくいただくには抵抗感が強かった。


だけど・・・僕はその食事を
ものすっごくおいしいものだと感じていた。
嫌なんだけど、空腹だってことを差し引いても本当においしい。
こんなおいしいもの初めて食べたって思うくらい
ものすっごくおいしいと感じた僕は
なんだかいろんなことを・・・錯覚していった。



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3年前。ある人との会話の中で。
これはあの頃ブログの中では出せなかった気持ち。


痛いだけの時の方がまだマシだった。我慢してたら終わったから。
嫌でたまらないのに感じるのが辛かった。
僕が嫌だと思ってても感じてるのは相手に伝わっちゃって
それを指摘されたり自分で言わされたりするのがすっごい嫌だった。
突っ込まれるの嫌なのに「挿れてください」とか
フェラ嫌なのに「飲ませてください」とか
こんなこと全然好きじゃないのに本当はしたくないのに
「感じてるんだろう」とか「どこがいいのか言え」とか。
言わされるたびに何かが壊れてった。

前戯も嫌い。苦痛だった。
嫌で嫌でたまらなくて早く終わってもらいたくて
「口でさせてください」とか「挿れてください」って言った。
射精するまで許してもらえないの分かってたから。
でもそれをまるで僕が欲しくてたまらないみたいに
「欲しかったらお願いしてみろ」「おねだりしろ」
「どうした欲しいんだろ。自分で開いてみせろ」って。
僕は逆らうのが怖くて早く許してもらいたくて
本当は嫌なのにそんなことしたくもされたくもないのに
自分で広げて「挿れてください」とか「突いてください」って言った。
それなのに焦らされる。
「どこに?何を挿れて欲しいんだ」「はっきり言え」「続けて言え」
「ガキの癖にこんなことが好きなのか」「こんなことされて感じるのか」
欲しくて欲しくてたまらないみたいに僕は早く挿れてって懇願した。
「それで?どうされたい?」「動いてください」「中に出してください」
「まったくお前は変態だな」「お前は生まれつきの淫乱だ」
「お前みたいな異常なやつは店でしか生きていけない」「店に感謝しろ」
本当はまだ激しく動かれると辛かったけど
僕が嫌がったり苦しがったりしても
「お前はこういうのが好きなんだろ」とか「嬉しくてたまらないくせに」って。

セックス中の会話嫌い。
今はそれが言葉攻めだったって分かってるけど
僕はこういうのが全部たまらなく嫌だった。
言われることが全部突き刺さって僕は本当に異常なんだって思った。
だけど言われたことはどれもあたってて、全部本当のことだった。
僕は今そうされてすごく感じるし欲しくてたまらなくなるし。
だから昨日○○さんが
自分でケツ開いて早く舐めてって言ってんだろって言った時
ああやっぱり誰から見ても僕はそうみえるんだなって思った。
僕ここを出て普通の生活したりなんかできるわけがないんだよ。
僕はもうこうされて感じるんだもん。それが普通になっちゃってるし。


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僕はおもいきってそれを咥えると目をぎゅっとつぶった。
次に苦しいのがくるのがわかってたから。
できるだけ口をすぼめて歯があたらないように気をつける。
少しでもあたってしまったら・・・とても怖い罰が待ってる。
唇で摺るように舌で線をかくように気をつけたつもり。
言われるまま、言われるままに従ってるつもりなのに
その日は見咎められた。

僕が動いてるうちはいい。
僕が自分から首と頭と口をつかって頑張ってるうちは。
なかなか慣れることができなくて嫌なのは嫌だったけど、苦しくはなかった。
嫌そうな顔さえしなければ、いつかは許してもらえた。

でもトオルさんが動き出す。
僕の頭を鷲づかみにしたまま。
僕が後ろに下がれないよう捕まえたまま。
激しく動くそれで喉を突かれる。
歯を立てちゃだめ。歯を立てちゃだめ。
それだけを頭の中で繰り返しながら耐えてるのに
見咎めたトオルさんが言った。

「目を開けろ。」
「俺を見ていろ。」
「目をつぶるんじゃない。」


苦しくて目をつぶるだけじゃなかったんだよ。
する側のトオルさんにはわからなかったと思うけど。
激しく動かれると勢いで毛のとこが目にあたりそうになるの。
目をつぶってないと、目に入って痛いことがある。
その痛さに瞬間に身を引きそうになる。
でもそれを嫌がって離れようとしたって思われるんだ。
そしたら鞭で打たれる。食事を抜かれる。

せめて両手を離してもらえてたら。
せめて前手錠だったら。
そしたら少しは楽だった。
目にあたりそうな毛をさりげなく横にわけられるから。
勢いよく突いてくる体をこっそりほんの少しだけ抑えられるから。
鼻にあたってくしゃみが出そうになるときもね。
咥えたままうっかりくしゃみなんかしたら歯が立ってしまう。
想像するだけで恐ろしい結果が待ってた。
でも目や鼻に何か入った時って我慢できなくない?

けどほとんどの時トオルさんは
僕の手を後ろで拘束した。
イラマチオ嫌いだよ。
ネット初めてから強制フェラって言うんだって知って納得した。
ほんと強制。
ものすっごくきつい強制。
えづきながら喉で受けるしかなかった。
僕は瞬きもしないまま泣いた。



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「口を開けろ」
僕はそばに行ってひざまづくとできるだけ大きく口を開ける。
ぺッて吐き出されるトオルさんの唾や痰を顔色一つ変えずに飲み込むのが僕の仕事。
服従の証。前はよくこの後鞭で打たれた。顔をしかめた罰で。
罰で打たれる鞭って痛い。
打たれるたびに飲まされることと打たれることがイコールで繋がってって
その頃の僕は飲まされると直後にもう泣き出しそうになっていた。
「何を泣きそうな顔をしている」
この言葉で僕はもう緊張がピークになって。
嫌がってるわけじゃないことをわかってもらおうと必死になって。
「やじゃない。」
きつい目で品定めするみたいに僕を見つめ続けるトオルさん。
「う、打たないで・・・。いやじゃない。」
僕はトオルさんが怖くてたまらない。まばたきすると涙がこぼれた。
だけど泣くのもご法度。泣いたら許されるものも許されなくなってしまう。
だから僕はこれ以上泣かないように怒られないように
できるだけ目を見開いて瞬きしないように気をつけてた。
トオルさんの手が首にかかる。片手でのどをつかまれる。怖い。
「ほ、ほんとです。いやじゃない。いやじゃないんです。打たないでください。」












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「なんで逃げないの?」
「監禁されてるの?」

そんな質問を何度もされた。
いろんな人から。

「監禁じゃないです(汗)」
「今は自分が好きでここにいるから大丈夫です(照)」

好奇心から聞いた人、心配して聞いてくれた人
いろいろいたと思うけど、その全てに僕は同じ答えを返してた。



でも本当はね、言えなかったこともあるんだよ。
僕の人生はもうこうと決まっていて
それは僕の意思や希望なんてまるで関係なしに定められていて
覆すことができるとは思ってなかったから。

逆らえないと思ってた。
逆らっちゃいけないと思ってた。
僕は満足してる。
そう思い込むことが必要だったしそれが幸せだと信じた。
それを本気じゃないって指摘されてもyesって言うわけにはいかなかったんだよ。
そう答えたところで、助けてくれるわけでもなかったでしょ?って
それは今でもそう思う。




だから聞かれた時には言えなかったけど
でも実は僕には逃げ出した経験が2回ある。
保護されて送り返されて
誰かに助けてもらえると思ったことを死ぬほど後悔した。
それから2度めは自分から戻った。

「言うことがきけないのなら出ていけ」
「従わないものを置くつもりはない。」

その日トオルさんは命令を嫌がって逆らう僕に
いつものような罰を与えることなくあっさりと言った。
するっと手をのばして僕の首から首輪をはずしてくれた。
少しも引き止めることなくドアを開けてくれ、僕の背中を押し出した。

パタンっと閉められたドア。
それからまるっきり音もしない部屋。
裸足のままの僕。


あてもないままふらふらと外に出たけどどこにも行くあてがなくて。
怖くてたまらなくて。
「外」の人たちの全てがおそろしかった。
誰かがちらっと僕を見るたび死にそうな気がした。
その視線から逃げられる場所がどこにもない。
どこに行っても誰かがいる。
そして僕には行く先がない。お金もない。何にも持ってない。

怖くて怖くてたまらなくて
不安で心細くて悲しくて
すぐに後悔した僕は自分から戻った。


戻ってもすぐには入れてもらえなくて無視されて
許してもらえるまでつきまとい僕は謝り続けた。
淋しくてたまらなかった。怖かった。

二度と逆らいません。
何でも言うことを聞きます。
今度からちゃんと従います。
だから許してください。
ここにいさせてください。

泣きながら、首輪をはずされた首筋の寒さと頼りなさを感じてた。
あの時僕は、支配されてる自分を受け入れたんだろうと思う。
支配されるしかない自分を。
他に生きていける術があるとは夢にも思えなかった。
僕はあの時、受け入れ納得すると同時にほとんどのものを諦めた。

許してもらえた時
僕はものすごい幸せを感じた。
首輪をされてほっとしたのは初めてだった。
それまでは本当は苦しいと思ってた。
受け入れてもらえる幸せと安堵感。
二度とバカなことしないと思った。
もう逆らったりしない。
ちゃんと従う。
ここにおいてくれるトオルさんに感謝する。
それはものすごく幸運なことだったはずなのに。









今日の僕はちょっと支離滅裂。
1日に何度も浮上したり思い出したことに引きずられたり。
まとまりがないってわかってるけど読み返せないや。
逃げ出した時のことについては
いつか落ち着いたらもう少し詳しく書きたい。

あの時の強烈な恐怖と初めて感じた安堵感と。
それをわかってくれる人っているんだろうか・・・。
わかるようには書けそうにない。


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会則によると二印請授以前の子飼いは「物」
二印請授以後の子飼いは「人」と規定されており
二印請授以後は主人であっても「人」として遇するよう求められている。
また、正式の子飼い名簿に載ることを許されて以後は
公会の場においても首輪着用の義務はない。

彼らは主人とは別に子飼い名義の家屋を与えられることも多く
普通に社会人として(時には役付きで)生活し、
表舞台で主人を支えるよう命じられることが多い。
場合によっては主人より妻帯を命じられることさえある。
主人の会社社員となることが多いが、時にはライバル社の
または一見して無関係の職種につかされていることもある。
その場合、表向きには主人との関わりをないものとすることも多い。


そして、ここだけの話だけど
警察や医療関係、司法関係、教育関係等、あらゆる分野に埋没し、
公務員として生活しているものもいる。もちろん主人のために。
時には政治関係者の中にもいる・・・かもしれない。

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黒歴:建前上、一人前の子飼いと認められてからの経過年数。
   一人前と認められた子飼いが帯身することを許される黒色の首輪に由来し、
   黒輪を帯身するためには、最低でも初印(後述)を受けている必要がある。
   この黒歴が長いほど主人及び周囲の信用が厚いことを意味しており、
   黒輪帯身者にはある程度の裁量権を与えることが許されている。
  (ただし、一年目は仮の期間とされ、本来は黒歴としてはカウントされない。)

   また、正式な子飼い名簿に載せるための条件となっている、
   二印請授(後述)後2年経過した後の黒歴を特に正黒歴と呼んで
   初印のみの子飼いの黒歴とは区別することがある。 
  (二印請授以前の子飼いは正確には子飼い要員、または子飼い候補であり
   見習いと称することもあるが便宜上まとめて
   「子飼い」と表現することが多い。)  

   前者は、一応一人前とみなした上での責任を求める代わりに、
   ある程度の裁量権を与えるなどの実利的対応をもって遇するものだが
   正に子飼いとして登録され認められた、二印請授以後の子飼いが
   与えられる裁量権や待遇とは雲泥の差がある。


注:「布団」と「僕的恐怖イベント」にでてきた「黒歴」とはこのことです。
   (僕的恐怖イベントは複数あるので全記事表示
   右側にあるブログ内検索窓から飛んでください。)

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この記事は僕的恐怖イベント8とそれから泥酔1泥酔2の続きにあたるものです。
番外編と申しましょうか・・・その後とでも申しましょうか・・・
あの頃に書いてたものだったんですがアップしそびれてました。
お蔵入りするのがもったいないのでそのままのせます。
今の僕と少し雰囲気が違うかもしれませんが書き直しません(開き直りっ)

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僕眠れなかったので夜が明けたのは知ってたんですけど
そのあと(多分2人のいびきが静かになった頃に)寝てしまったらしくて
僕が目覚めるとベッドに誰もいませんでした。
僕が眠っちゃったのほんとに短い時間だったと思うんですけど
不覚にも2人が起きだしたのに気づかなくて。
ヤバイ・・・居間から2人の声がする(涙)
僕は事態に気づくと慌てて飛び起きて居間に急ぎました。
「お、おはようございます! すみません寝坊しましたっ」
「おや眠り姫のお目覚めだ」 ←Fさん
「客がいるというのに悠長な目覚めだな」 ←トオルさんの低い声
「も、申し訳ありませんっすぐしたくします!」

ってよく見たら2人とも既にコーヒー飲んでるし・・・。
トオルさんが自分でいれたんだろうか・・・すっごい失態だ(涙)
慌ててパンあっためてサラダとスープ作ってコーヒーいれなおしてたら
Fさん  「リョウ子も座れ。一緒に食べよう」
トオルさん「必要ない。お前は立ってろ」

「あ、気にしないでください。僕あとでいただきますから(恐縮)」

トオルさん「いただけると思うのか」 

ト、トオルさんが、冷たい(涙)
ていうか恐ろしい(涙)

Fさんはいつも僕にも気をつかってくれるんだけど寝坊したんで僕朝抜きかも・・・。
いつもそうなんだけどトオルさんが許可してくれる前に他の人(お客)が
僕誘ってくれたりする時はたいていトオルさんが許可してくれない。
僕ほんのちょっとだけ板ばさみな気分になるんだけど
トオルさんに従うしかないので立ったままあれこれ給仕してて。
あれだけ飲んで帰ってよく朝からそんなに食べれるな~って感じの
トオルさんの食欲に比べてFさんは二日酔いぎみだったので
Fさんにだけ即席の雑炊作り直して出して・・・ってしてたら

「それはそれでおいしそうだな」  ←トオルさん
「毒見する?」          ←Fさん     
   
ちょっ!
Fさんトオルさんにレンゲですくった雑炊をトオルさんに差し出して笑った。
なんか僕ちょっとチクっときたものが・・・なんかそれって・・・胃が痛くなった僕。
しかも雑炊用に僕がいれなおした緑茶を手にFさん

「う~ん。いつもの味だ。冷める前に飲めてよかった(笑)」
「うるさい。黙って飲みたまえ」
「ああ失礼。君のいれてくれたコーヒーも無論おいしかったよ。
 さすがにリョウ子のいれたのを毒見しなれているだけあって」

「Fさん!!!!」 ←僕(ほとんど悲鳴)

う~僕の傷口いじるだけならともかくトオルさんの機嫌損ねないでくださいよ~(涙)
明らかに例のイベントの一件を誰かから聞いてて僕をからかいたいってとこなんだけど
そのためにトオルさん触られるの僕が困る・・・。
僕のヘマ話題にして笑われるのはいんですけどね
あの言い方だとトオルさんが僕に毒見“させられてる”って意味になっちゃうし
しかも僕の方がいれるのうまくてトオルさんが見習ったみたいになっちゃうし(怖)

それなのに僕の困り具合なんか意に介さないって風のFさんが
「ん? なんだい?」と笑う。ものすごく楽しそう~~に。

「・・・・・・・・なんで知ってるんですか(涙)」
「何を?」

「・・・・・・・・出席されてませんでしたよね?」
「なんのことかなぁ?」

「う~・・・・何でもありません・・・」

「ああそうそう主人に毒見させた子飼いがいたって話し聞いたかい?
 すごい子飼いがいたもんだねぇ~いい度胸してるよねぇ?」

すっごい楽しそうにウィンクしてくるFさんと渋面のトオルさん。

「・・・誰に聞いたんですか・・・?」
「そりゃもう誰彼となく。また伝説作っちゃったね君は(笑)」
「大げさな」 ←トオルさんからかわれるの嫌い・・・

「別に僕が毒見させたわけじゃありませんっ!
 ていうかトオルさんは普通に別カップで別にただ飲んだだけで・・・」
「うんうん。因縁つけられた子飼いのために自らねぇ。美談だねぇ(笑)」




・・・・・・僕、この日Fさんがお帰りになってからひどい目にあいました・・・・・(涙)
会の時はD様の前で肩を打たれただけでその後のお咎めはなかったのに・・・Fさんのバカ。

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子飼いはMとは限らない。
ていうかMでいちゃいけないらしいです。
主人が子飼いを馴らすのは躾けと教育のためだから。
服従と立場を教えこむための。
もちろん主人の楽しみもあるけれどそれがいつまでも続くわけじゃなくて。
子飼いだって歳をとる。
若くてぴちぴちでもお肌つるつるでもなくなって
そんな体に興奮してくれるはずもないだろって。
でも体を求められなくなっても子飼いの立場は変わらないんだから
その時自分から求めることはできないんだから
だから・・・性奴でいちゃいけない。ペットでいちゃいけない。
主人達は玩具だけを求めてるわけじゃない。
性奴が欲しいなら他で手に入る。玩具が欲しいならそれも手に入る。
わざわざ教育して躾けていくのはその先を見越してるから。
その先こそが本当に求められてるとこなんだから


子飼いでいたいなら上を目指さなきゃいけない。
子飼いが目指す上っていうのは主人の片腕になること。
私生活だけじゃなくて仕事の面からもしっかり支えられる腕になること。
だから・・・いつまでもペットでいちゃいけない。





で、子飼いでいたくないとしたら
子飼いでなくなるとしたらそれは店に戻されることを意味してる。
店に戻されて振り分けられた職につく。選べるわけでもなくて。
格下げになり落ちて落ちて落ちていけばその先は・・・。
主人と離れたい子飼いなんていない。
育てられた恩が染み付いてるから。
辛いことがどれだけたくさんあっても
愛情を向けてくれたのは主人だけ。
子飼いに愛情を向けていいのは主人だけだから。
子飼いが受けていいのは主人からの愛だけだから。

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トオルさんに飼われて数年。
これは僕が10代だった頃の話。

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僕は前戯が辛くてたまらなくて
それは前置きに過ぎないことも分かってて
本番はこれからでそれは射精してもらえないと終わらないことも分かってて
だから前戯の途中でペニスをねだるようになった。
「もうたまらない。僕に挿れてください。」
「欲しいのか」「欲しくてたまりません。」
「そんなに突っ込まれたいのか」「突っ込んでください」

僕は望まれてると思われる言葉を選んで復唱した。
自分からそれが欲しくてたまらないみたいにおねだりした。
そうすることの苦痛より、その前戯が続く苦痛の方が大きい気がしたからだ。

最初の頃それで興奮して喜んでくれてたトオルさんは
でも、ある日怒った。
「お前はその方が楽だから言っているんだろう」
「早く終わってもらいたくて言っているだけだろう」
「コレより俺のモノの方が楽だって言うんだな?失礼な奴だ」

怒ったトオルさんの責めはエスカレートした。
「二度とそんな生意気な口がきけないようにしてやる」

トオルさんは僕がぐったりして動けなくなるまで責め続けた。
それからやっと入ってくれて突き上げられて
遠くなりかけてた僕の意識は引き戻された。苦痛と快感の入り混じる中に。
気をそらすことは許されなかった。
トオルさんは果てるといつも僕の上にのしかかるようにしてつっぷしてくる。
僕はそれがあるとああ終わってもらえたんだな
これでやっと許してもらえると思うようになってた。
だけどその日
僕の中で果てて僕の上にのしかかってきたトオルさんは
僕の耳筋に口を寄せて言った。
「お前はまだだ。許してもらえたと思うな」

トオルさんは朝まで僕を休ませるつもりがなかった。
やっと終わってもらえたと思ってる僕からおりると
僕の中にバイブを入れてから自分だけシャワーに向かった。
僕を縛って、自然に抜けないようテープで固定してから。
戻ってくるとスイッチを入れられたままの僕の横に転がりながら
「朝までそうしてろ」 と自分だけ寝てしまった。

疲れきってた僕はそれでもウトウトと寝てしまうんだけど。
朝になってまた責められる。
「こんなものを入れたまま眠れるのか。よく平気だな?」
ニヤニヤと意地悪な笑いを浮かべながらトオルさんが言う。
それからまた責められて挿れられて突かれて
第三段が終わってからやっと許してもらえた。



僕は最初から、拒むことはもちろんできなかったけど
自分から求めることもできなくなった。
拒んでも求めても罰が待ってた。
言われた通り、望まれたようにしながら
気が済むまで体を差し出して許してもらえるのを待つ。
それが僕のセックスの始まりだった。

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お客が帰ったあと、兄格たちが迎えに来た。今度は二人で。
ふらふらとまともに立てないでいる僕を
両脇から抱えるようにして歩かせてる兄格たちの向かう先が
居住区でなく、また処置室であることに気づいた僕は慌てて抵抗した。
「嫌だ。もう嫌だよ。お願い。あれ痛いよ。気持ち悪い。お願い。しないで。」

兄格の1人が苦笑したように言った。
「もうあれはしないよ。今は具合を見て薬をつけておくだけ。」

「・・・本当?」

僕はもう1人の兄格の顔を見上げた。
今度は笑ってくれた兄格が言った。

「今はしない。まだ本番したわけじゃないしね。」
「でも気をつけろよ。反抗は処罰対象だぞ。」



この時の僕にはまだ、この「本番」の意味がよくわかってなかった。
だけど少しずつ、今日の洗浄とお客の指名が関係していることは理解していった。
2ランク「格落ち」してしまっていた僕は、まだ本番は禁止だったけど
その日から穴への責めが許されてしまっていた。
店側が用意した道具や指などの細い物なら『挿入可』になってしまったのだ。
今まで通り、メインの仕事は「口」だったけど
お客が今日みたいに特に指名でオプションをつけたら、
店の規定範囲内でなら鞭も使える。
今日みたいに何かを挿入される・・・だから洗浄が必要になるのだった。




そして僕には
兄格よりもはるかにはるかに、怖い存在が、できた。

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・・・本当は洗浄~土下座の続きを書くべきなんだろうけど・・・
ちょっと今そういうシーン詳しく書く気になれなくて・・・記事2こ分ほど抜かしました。
一応これも続きではあるんだけど。
そのうち書きたくなったら抜かしたとこをまたあとから書くこともあるかも。



洗浄初物の続きです。

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「自分で思いつく最上の挨拶をしろ」


恥ずかしい話だけど、この時の僕にはこういう言葉がまだ難しかった。
「さいじょう?」

思わずお客の顔をじっと見てしまった僕に、お客の口元が少し緩んだ。
さっきより心なしか優しくなったように感じられる声で言い直してくれた。
それは意外にもインターホンごしにイメージした顔とは全然違う、
兄格とそんなにかわらないような年の若いお兄さんにも見えた。

「いちばん丁寧だと思う挨拶をしてみなさい」


僕は、おそるおそる膝をついた。
それから少しして、お客の次を待っているような様子に考えて
前に見たことのある光景を思い出して手をついた。
でも・・・何て言えばいいんだろう・・・・・・?

「い、いらっしゃいませ」

僕には他に何も思いつく言葉がなかった。
手をついて頭を下げたまま、そこからどうしたらいいかもわからない。
お客が何か言ってくれないと動くに動けない。
それなのにお客は何を言ってくれるでなく
かと言って更に怒るでもなく、僕をそのままにして
サイドテーブルに置かれた軽食に手を出しているようだった。






よく考えてみたら、これが僕の生まれて初めての土下座。
(これ、ずーーーっと後になってからトオルさんが知ってなぜだか喜んでた)
そして僕はこの時初めて、土下座って実はしんどいんだってことを知った。

身動きもせず、床に手と頭をついたままでいると、首の後ろが痺れてくる。
足はもちろん、腰や背中も痛くなってくる。横腹もねじれたみたいに痛い。
腰や背中や首の後ろの痺れがだんだんあがってきて、頭痛がしてくる。
体を起こして首をぐるぐると回したくなる衝動をこらえ続けていると
頭の中まで痺れた感じになって、ぶーんぶーんと頭痛が揺れ動く感じがする。
肩が痛くて吐き気がしてきて・・・僕は耐えられなくなってそっと顔をあげてみた。
そして、思いっきり後悔した。
顔をあげたとたん、お客と目があってしまったのだ・・・。

「それで終わりか?」

「す、すみません」

慌ててもう一度頭を下げる僕と、くすくすと笑い出すお客。

「満足させたと思うのか?その挨拶で?」

「う・・・わ、わかりません・・・」


僕は泣き出してしまった。
だって、もうどうしたらいいのかわからない。
何を求められてるのかわかんないし。
このお客を怒らせたら兄格に怒られるのに。
でもどうやったら満足してもらえるのかわからない。
だけど体はもう限界。辛くてしんどい。息するのも苦しい。
僕には泣くことしか、できなかった。


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・・・書きかけてしまったから
本当は洗浄初物の続きを書くべきなんだろうけど
なんかいろいろ思い出してしまったので続き待ってる人いたら悪いけど
今日はちょっと他のこと書きたい。
頭に浮かんだことを後回しにすると書けなくなってしまうから。




流れていく外の風景を見ていて体に電気が走った気がした。
そこっそこ右に曲がってください!
もうちょっと先まで行って!
トオルさん差し置いて勝手に運転手に指図してしまった。
運転手がいいんですか?って目でトオルさんを振り返った。
しまったっと思ったけどもうひっこめられない・・・。
トオルさんは眉間にしわよせたまま「なんだ?」という顔で軽くうなづいた。
車が曲がる・・先へ進むその先で
僕は飛び降りるようにして車から走り出た。
「おい!」
背後のトオルさんの声が鋭かった。
驚きと警戒の混じった声。
だけど走り出した僕は止まれなかった。
まだ動いてた車から着地した時についた手とひざが痛いのも無視して僕は走った。
この先に、この先に確か!

見覚えのある風景と違和感を感じさせる新しい建物が混ざり合う。
古い工場跡。ちっぽけな公園。さびたブランコにシーソー。
塗装のはがれたジャングルジムは小さくなりすぎた。
振り向けば
ぼろい赤い屋根のアパートがあったはずだけど
そこにあるのはグレイのきれいなマンション。

涙がとまらなかった。
記憶の中の風景と違う。
一度も思い出したことがなかった風景。
なのに僕は確信した。
まちがいなくここは
ここは昔僕がいたところ。

肩で息をしていると追いついてきた運転手が言った。
「ちょっとまずくないですか」
目が早く詫びろとせかしていて。
ふりむくと10メートルほど先にとめた車によりかかって
煙草を吸っているトオルさんが見えた。
トオルさんの方からは近づいて来ない。
戻って来いとも言わない。
運転手だけが緊張感を感じ取って焦っていて。

僕はもう一度ひとしきりあたりを眺めると
はげかけたジャングルジムに登りてっぺんから二段目に立った。
トオルさんの頭のてっぺんが見える。
ふりむきもしないで煙草を吸い続けるトオルさん。
僕は初めて主人を見下ろしたという事実に少しおかしくなった。
ジャングルジムからおりて
わざと少し遠回りをしてブランコに近づいて
はしっこのぶらんこを思いっきり引っ張っておいて手を離して
それからトオルさんの元へ戻った。
もう怒られるのは覚悟済み。厳罰は免れない。
脱走罪にだって問われかねない無茶な行動。
だけど不思議と怖さはなくて
近づく僕を見て煙草を足で踏み消すトオルさんに僕はしがみついた。
しがみついたまま泣いた。大泣き。理由なんて知るもんか。
その間トオルさんは身動きしなかった。
ひたすら泣いて少し落ち着いて見上げると
「気が済んだのか」 とトオルさんが一言。
「はい」
「で?」
「え?」
「まさか説明しないつもりじゃないだろうね」
「ぁー・・・な、なんでもないんです。」
「お前はなんでもなく俺の服を汚したのか?」
言われて見れば僕が顔おしつけてたあたりは涙に濡れていて。
もしかしたら鼻水も・・・
「す、、、す、すみませんっ(汗)」

トオルさんが僕の肩を押した。
「20分やる。遊んで来い」
「いえ、もういいんです。気が済みました。」
「二度と来ないぞ」
「はい」

僕は動き出した車の中でひたすら前を向きながら
意地でも振り向かないぞと自分に言い聞かせていた。
車がカーブを曲がってから、少しだけ後悔した。
もうすでに、その風景を思い出せなくなっていたからだ。






トオルさんは多分、そこが僕にとってどういう場所か気づいていたと思う。
知っていたはずはないけど。
僕の態度と反応を見てそれと察したはず。
今でも不思議なんだ。
この時何も罰を与えられなかったことが。
この後トオルさんは、まるで何もなかったかのように振舞ってくれていた。
タバコを吸っていた時のトオルさんは怒りを抑えてたはずなのにだよ。

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洗浄の続きです

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全身の洗浄をされた僕は、また引きずられるようにして居住区に戻された。
下腹部が痛くて気持ち悪くて下半身に力が入らないような気がする。
僕は自分のベッドにうつ伏せたまま、「仕事」前の待機時間を過ごしていた。
今日は呼び出されませんように。
神様お願い。今日は誰にも呼ばれませんように。



・・・あの時の僕の願いがどれだけ無駄なことだったか
今の僕にはよくわかってる。
だって呼ばれる予定があったからの洗浄だったんだもんね。
あの時僕は、二度めの格落ちをしたちょっと後で
そして、そのランクでの初めての予約客の相手をすることに決まってた。

それまでのランクだったら、洗浄が必要になるようなことはされない。
口でさせられるか、手でさせられるか。もしくは素股か。
お客を愉しませるためのプレイだって
せいぜい餌を与えられたり、尿意を我慢させられたりとか。
使われる道具だって、柔らかい材質でできたロープとか皮の手枷と
音は大きいけどそんなに痛くはない軽い鞭とかだけ。
(と言っても当時はとても痛く感じていたけど。多分恐怖から余分に。)

でもその日の注文はオプションつきだった。
僕は「初物(はつもの)」として特別予約されていたのだった。
だからいつまでも居住区に居座るようなまねが許されるはずもなかった。
ほどなくして兄格に名前(店だけで通用する名前があった)を呼ばれた僕は
待機室を抜かして直接特別室に行くように言われた。
・・・聞いたことはあるけど自分ではまだ行ったことのない部屋・・・
恐れをなしている僕の右腕をつかんで兄格が歩いて行く。
いつもは通らない廊下の向こうに重厚な趣の扉があった。

兄格は、まるで逃走を防いでいるかのように僕の右腕を強くつかんだまま
左手で部屋のインターホンを押して中に声を掛けた。

「お待たせしました。ご予約の初物(はつもの)をお持ちしました。」

「入りなさい」

僕はインターホンごしの少しひびわれた声を聞いただけで鳥肌が立った。
でも、兄格がドアをあけながら部屋に入るよう僕を促す。
背中を押されて部屋に入る直前、
兄格が僕の耳に口を寄せると低い声で素早く言った。

「逆らうんじゃないぞ」

見上げるととても怖い顔だった。緊張感が漂っていた気がする。
兄格としても、僕がお客を怒らせれば自分たちの責任を問われるのだ。
時々は優しい兄格も、こういう時はとても怖い。


「何をしている」

中から聞こえた厳しそうな声に、僕はあわてて部屋に入った。
お客はソファに深く腰かけてひざを組んだまま僕をじっと見ている。
どう振舞っていいかわからなかった僕はぺこんとお辞儀をした。

「なってないな」

お客がサイドテーブルに用意されていたお酒に手を延ばしながら言った。

「特別予約だというのに、礼儀も教わっていないか。」

どうしていいかわからない僕が立ち尽くしているとお客が言った。

「やりなおせ」

「す、すみません」


謝っては見たもののどうしたらいいのかわからない・・・。
でもさっきの兄格の怖い顔が目に浮かぶ。
どうしよう。礼儀がなってないと言われた・・・兄格に怒られる。
この時まで僕にはまだ、お客様方よりも兄格の方がはるかに怖い存在だった。

土下座に続く

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兄格:店に所属している子飼い候補と売り子たちの世話をするのが仕事。
   衣食住など日常生活の世話の他に、売り子への仕事の指示や指導、
   また、軽い処罰などは全て兄格が行った。
   (処罰を決定したり内容を決めるのは「上」で兄格は従うだけ)
   彼らもまた会と店に所有されており自由の身ではない。
   キーパーから降格されて兄格になるものもいれば
   逆に兄格から抜擢されてキーパーになるものもいた。



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これは僕が「店」(大店)で2度めの格落ちをしたばかりの頃の話。
2度めの格落ちで、初めて予約指名が入ってしまった時のこと。


突然、僕らの居住区に兄格が3人も入ってきた。
部屋で流されているTV(と思っていた)を見ていた僕たちは驚きで固まった。
兄格たちは、普段僕らの世話をしてくれる人だったけど
3人もいっぺんに入ってくるのは珍しい。
そして兄格が複数でやってくるのは、誰かが処罰される時が多かった。

兄格の1人が僕を指差して何かを言って
あとの2人がまっすぐに僕のところにやってきたので僕は息を呑んだ。
何も・・・罰を受けるようなことは何もした覚えがなかった。
なのに、兄格が両脇から抱えるようにして僕を捕まえた。

誰かの泣き声がした。
多分、怖くて泣き出した誰かの。
罰は自分が受けるのも人が受けるのを見るのも怖かったから。

「ぼ、僕何もしてませんっっ」

何かの間違いじゃないかと思った僕は兄格に言った。
でも兄格たちは僕を引きずるようにして部屋から連れ出しながら言った。

「罰じゃない」
「お前には今日準備がある」


何のことかよくわからないまま、処置室に連れていかれた僕は素裸にされた。
そしていきなり全身にぬるま湯をかけられた。
ゴムの手袋とエプロンをした兄格が、石鹸やブラシの準備をしている。

僕は「罰じゃない」と言われたことに
無理やり安心しようとしていたけれど無理だった。
兄格たちを見ているうちにどんどん不安が高まっていく。
だって、兄格たちの表情が固い。
食事の世話や傷の手当てをしてくれてる時なんかは
冗談を言ったり笑いかけてくれたりすることもあるのに
まるで罰を与えられる前のような厳しい顔をしてて。
目をあわさないようにされている気もした。

次の瞬間、僕の不安は的中した。
僕は盛り上がった壁みたいなところに向かって手と足を繋がれたのだ。

これ、ちょっと説明しないと意味がわかりにくいかも。
タイル張りの処置室の壁の面の一つには
シリコン製みたいな感触のところがあって
そこには横長のでっぱりがあるところがいくつかあるの。
高さ違いで何箇所か。
そのでっぱりの前で手を上にあげて壁に繋がれると
そのでっぱりのせいでお尻を突き出したみたいな格好になる。
僕はそのでっぱりの上で両手を繋がれ、
そして足を開いたまま床の位置で繋がれた。

「ひっ」

冷たい手枷の感触に思わず声をあげた僕は
自分のその声で余計にパニックになった。
罰じゃない。罰じゃない。罰じゃないって言った。言ったのに。

それなのに兄格たちは力づくで僕の足を開かせると
足までも枷で床に留めてしまった。

「な、なに?」
「罰じゃないって・・・ば、罰じゃないって」

僕はもう半泣きだった。
だって、これが罰じゃないわけない。
これと同じ格好でお尻を鞭で打たれてる子を見たことがある。


でも、兄格が言った。
「罰じゃないよ。」
「洗浄だ。」

もう1人の兄格が言った。
「黙らせろ。」

僕は後ろから少し首をあげるようにして口をあけさせられると
猿轡をかまされた。なんか弾力のあるゴムの紐の束みたいなやつで。

「初めてだと抵抗するからね。」
「舌を噛まれるとまずい。」
「傷をつけるわけにいかないんだからじっとしてろ。」

3人の兄格たちがそれぞれてきぱきと動きながら言った。
そして僕はぐりっと入ってきた何かを感じてぎゅっと目をつぶった。

「むぐぐ」

気持ち悪かったし、痛かった。

「いいか、暴れるんじゃないぞ。」


「仕事」前の僕に兄格が余計な傷を負わせたら兄格が処罰されることになる。
だから兄格たちの言い分はもっともだったと思う。
でも、そんなの無理だった。
次の瞬間、僕は暴れながら声にならないくぐもった悲鳴をあげた。
お尻に差し込まれた細いホースから勢いよくぬるま湯を入れられたのだ。

「ん゙ーーーーん゙ん゙ん゙ーー!!」

暴れようとする僕の肩を兄格の1人が押さえつけていた。
1人は僕のお尻のとこでホースを押さえてる。

多分だけど時間にして言ったらわずかなことだったんだと思う。
でも僕はすっっごい苦しかった。
僕の中がお湯でいっぱいになったらしく、ホースが勢いではずれた。
僕の中から入れられたお湯が勢いよくでてきた。
多分、出てきたのはそれだけじゃなかったはずだけど・・・。

僕はひどい便意を催したみたいになって
もう出てこなくなったお湯をまだ出そうとしてるみたいに
お腹に力を入れ続けてた。
そして僕の様子を見ていた兄格は、僕が一息ついたのを見ると
また僕の中にホースを入れたのだ・・・。

嫌だ。嫌だ。もう嫌だよ。
ホースは細めのやつで先に何かつけてくれてたけど、でも入れられると痛かった。
(といってもチューブっていうよりは太かった)
お湯を入れられるのはとてつもなく気持ち悪く苦しかった。
お腹が痛くて気持ち悪い。
でも猿轡をされてる僕の声は言葉にはならず、
うめき声と涙だけが流れた。


2回目はさっきより少し勢いを落としてくれた。
(僕のためじゃなかったと思うけど。)
そのかわりにしっかりとお腹が膨らむくらいじっくりと入れられた。
ものすごく巨大な浣腸をされたらもしかしたらこんな感じなのかもしれない。
ホースを抑えてる兄格が「もう少し入りそう」と言った。
もう吹き出しそうな気がするのに、兄格がしっかりと抑えてる。

やめて・・・もう入らないよ。
苦しい。気持ちわるいよ。

兄格たちは僕のうめき声なんて意に介すことなく3人だけで会話をしてる。

「一回とめて」
「しばらく我慢させとけよ」

お腹の中に入ってくる湯がとまっても
今度はすぐにはホースを離してもらえなかった。

さっきよりしんどい。
さっきはびっくりしたけど、あっという間にすぐ出してもらえたから。
でも今度は・・・お腹の中にたまったままなのに手を離してくれない。

「ゔゔーーー」「ぐうゔーーー」

僕が体をよじるようにしていると、やっと手を離してもらえた。
とたんにすごい勢いで中に入れられてたお湯が。
最初の勢いで出てきたあと、収まらない便意に押し出されて
じわじわ出てくるのが気持ち悪い。
じんわりとあたたかいのが足の内側を伝ってく。
気持ち悪さと足を伝うくすぐったさと怖さと恥ずかしさとで
ぐちゃぐちゃになった僕はもう本気で泣き出していた。


されたことある人ならわかると思うけど
猿轡をされた状態で本気泣きしてしまうと息が苦しい。
ただでさえ息が吸いづらいのに鼻水が出てきて息ができなくなる。

僕が息ができなくなってるのに気づいた兄格が、猿轡を少し緩めてくれた。
でも、かわりにこう言った。
「まだ終わりじゃないよ。あと2~3回我慢して。」



まだ2~3回もあるなんて耐えられないと思った。
嫌だ。嫌だ嫌だ嫌だ嫌だもう嫌だよ。
兄格たちをふりほどこうと暴れた僕は手の平でお尻をベシっと叩かれた。

「静かにする!」
「罰を受けたいのか?」

兄格の1人が僕の横で処罰用の短い鞭を振って見せた。
うううう。うううう。
しゃっくりをあげながら、それでも大人しくなった僕を見て兄格が言った。

「もう一回ね」



その後、何回ホースを差し込まれたのか実はよく覚えてない。
1度だけですんだような気もするし繰り返されたような気もしてる。
必要最低限だったはずなのは確かなんだけど。
僕が覚えてるのは、最後に出す時だけは兄格が洗面器で受けてたこと。
僕が出したのを3人で確かめるように見ながら
「もうよさそう?」
「濁ってないね」
「念のためもう一度やっとく?」 と話してた。


中の洗浄を終えた僕は、今度はそのままで全身にぬるま湯をかけられ
特に下半身には勢いよくしっかりかけられた後で解いてもらえた。
それからぐたっと座り込みそうになる僕を叱りながら
兄格たちが左右からかかえて洗っていく。

僕の腕を伸ばさせ後ろをむかせ、わきの下や背中、手足を洗っていく。
お腹や頭も。股間も。またたく間に泡々にされた僕は
ぬるぬるつるつると二人がかりでこすられる感触をくすぐったく感じながら
さっきのホースのがもう終わったらしいことにホッとしていた。

それがまだ、ただの始まりだったことも知らずに。

初物へ続く


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「子飼い物語概要3」の「子飼いの身上」を読んだら
意外に思う人が多いんじゃないかと思うけど
子飼いって食い詰めた親が育てられなくなって売り飛ばした子供を
買い取ったりして手に入れるものじゃないんだ。
もちろん、誘拐されてきた子供を買い取るわけでもない。

ほとんどの子飼いは、由緒ある(または元々は由緒あった)血筋の者が
“忠誠の証”に、または“恩義を返す意味で”「会」に“差し上げたもの”だ。
多分だけど“落ちぶれていく自分の首をつなぐ意味で”ってのも多かったと思う。

ご主人の格の筋のどなたかに直接差し上げることもあるみたいだけど
たいていは主人の格の側が直接の接触は嫌うので「会」に差し上げるのが普通。
書類上は「上納」とか「納品」って言うんだけど。

だけど裏の本音の話をすれば、この時、「納品者」は
自分の血筋の者を差し出すことで「上」に渡りをつけることを望んでる。
「上」の誰かと繋がること。そのことで得られるかもしれない“何か”を期待してる。
一旦、主人の格であるどなたかに子飼いとして渡った場合、
その子飼いが身内として元の家族と会うことは二度とないし
子飼い本人が元の身内に便宜を図るなんてことは不可能だけど。
それでも納品を受けたからには、ご主人方は少なくない額の返礼をするし
見返りが全くないなんてこともない。多少なりと便宜を図ってあげるのが普通。
だからって「納品者」が望む“継続した「上」との繋がり”なんてものが
与えられることはそうそうないはずだけど・・・。



でも、まぁ・・・これって結局は売られてるんだよね。
食い詰めて売られるわけじゃなくても。
立身出世のために売られてるって感じ?



何が言いたかったかって言うとね、
「売られた」ってイメージの話をすると
たいていの人が思い浮かべる「借金のかた」とかの
貧しいイメージっていうのかな・・・そういうのがちょっと違うって言いたかったの。

だからって僕が由緒ある血筋だって言いたいわけじゃないよ。
僕はね・・・僕の場合は実際貧しかったと思う。
母は多分捨てられた人だったから。
だから本家がこの話を持ってきた時
渡りに船だったんだろうな・・・断ろうなんて気持ち全くなかったと思う。
母と僕の兄妹の生活はこれで保障されたも同然だったはずだし・・・ね。
確かめる術はもってないから想像だけど。


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「子飼い」は人身売買のごとく拉致によって調達されるものではなく
また、そういう稼業の人種の斡旋によって行われるものでもない。
主人が生涯 最も傍近くおく使用人となるため
「子飼い」となるべき子どもの身上は重要視された。
身元は当然明らかでなければならず、純日本人であることが求められる。
子飼い制度の利用そのものが、秘匿された一部階層のみの特権なので
これらが一般に知られることはまずないが
もし、既得権をもたない誰かが、子飼いとなったものの身上を
知ることがあれば、その確かな出生と血筋に驚きを禁じえないだろう。
(ただし、昨今では子飼い要員が手に入りにくくなっているため
 例外が認められるケースがでてきている。
 しかし例外ケースの場合、本来の子飼いよりは軽視される傾向が強い)





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幼少期から主人一筋に、ただただ主人を敬い従うよう躾られた子飼いは
長じてのちは裏切ることのない腹心の部下に育つことが多い。
否。そう育つよう躾けることに主人たちは力を注ぐ。
子飼いたちは、将来的には裏も表もなく仕事を任せることができるように
語らずとも我が意を得たる「右腕」とするべくそれなりの教育を与えられることになる。

ただし、学校に行かせることはまずない。
子飼いのほとんどには小学校の登校経験すらない。
(稀に「手付け」の遅かった子にはわずかな登校経験を持つものがいるが
 基本的にはないのが普通。そしてあったとしても忘れてしまうことが多い。)

注:「手付け」とは子飼いとして所有するための手続きをとること。
  通常この時期が遅い子飼いは躾けし損なう可能性が高まるために価値が低いとされる。


主人たちが密かに所有する人的資源は子飼いだけではなく
その扱いも身分に応じて様々あるが、子飼いだけは売買されることがほとんどない。
それでも売買する場合、子飼いの格をとりあげてからすることになるが
子飼いを頻繁に手放すものは主人としての資質を疑われることになるため
一度手に入れた子飼いは容易なことでは手放さない。
病死・事故死によってさえ、子飼いを失うことは
主人としての品格に傷をつけることであるため
通常、病気や怪我をした子飼いが放置されることはまずない。
そういう意味では手厚く保護されているともいえるのかもしれない。


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あまり表ざたにならない“いわゆる上流階級”よりもう少し上の、
そして天上人とまではいかないある階層には
とある「会」に所属している人たちがいる。

彼らには、ほぼ義務として代々受け継がれてきた
ある種の「業(ごう)」と「しきたり」の他に
財産として密かに受け継がれてきた人的資源があった。
人的資源の保有制度、というべきかかもしれない。
その、彼らが個人的に所有する人的資源の中で
もっとも重視される資源を「子飼い(こがい)」と言い
その「子飼い」を所有し、教育する制度を「子飼い制度」と呼んだ。

と言ってもその子飼いの数はそう多くもない。
子飼いは概ね幼少の頃に連れて来られ、
その家の当主になるべき人間が成人したのち、当主になる以前に育て始める。
人一人を我が意に添うよう躾つつ教育していくのは
「主人の格」に生まれついた人間にとってもそう簡単なことではない。
それゆえ1人の主人が同時に持つ子飼いの数は1~2人であることが多かった。
(といっても同時期に複数を育て始めることはまずない。
 1人めの子飼いを子飼いとして自他共に認められるほどに育てあげたあとに
 ---主人の年齢的には中年期以降に---2人目を育て始めるのが普通だった。)

優れた子飼いを育て所有することは「主人格」にとってある種のステイタスであり
「会」に所属するほどの人物が1人も所有していないことはまずない。

(注:ここでいう「主人格」は「主人の格」に生まれた人間のことであり
   いわゆる多重人格用語でいうところの「主人格」とは関わりがない。)



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僕、母を憎んでいたみたいです。
考えないようにしていたことだけど、自分の中ではずっと、そういうの考えないように考えないように
できるだけ忘れていようとしてて、
僕が憎んでるんじゃなく、お母さんが僕を嫌っていたんだと、
だからしかたないんだと、しかたなかったんだと
ずっとそう思ってきました。


それが思いがけず、お母さんと会うことが許されて僕は動揺した。

僕は母を

憎んでいた。
はっきりと、憎んでいたみたいです。


僕の父親にあたる人は
もうこの世にいなかった。



それから
母は
母ももしかしたら
もしかしたら・・・

僕は母を憎んでいた自分に気がつきながら
もう一度会えるチャンスがあるかどうか、それを気にしてる。


僕今、自分の中の矛盾をもてあましてます。

物語としての僕とトオルさん。
実話じゃありません。
それにもう昔の話です。




トオルさんに身請けされることが決まった時、
引き渡される前に兄格からいろいろ注意があった。

『○○様に見受けしていただけるというのは、
 本当に幸運なことなのだから、辛くてもゆめゆめ逃げ出そうとは思うな。
 それが結局自分のためだし、身請けされるということは
 完全にご主人様の所有物になるということなのだから
 愛想を尽かされたら処分するも何も、全てご主人様の
 胸先一つだということをよくよく肝に銘じておくように。』

『処分ってどういうことか分かるね?
(分からなかったけどものすごく不吉な響きで僕はものすごく不安になった。)
 我々(兄格)はもう、何かあっても手助けはできないから
 気に入っていただけるように、店に差し戻されたりしないように
 よくよく気をつけて誠心誠意お仕えするように。』

『向こうへ行ったらまず手をついて挨拶しなさい。
 ○○様が特に何もおっしゃらない時は
 きちんと正座して控えているくらいのつもりでいなさい。
 イスやソファは勝手に座ったりしないように。
 何事も許可なしにはできないと思っておくように。』

・・・何か他にもこまごまと言われた気がするけどあんまり覚えてない。
僕はもう緊張しきっていて、
とにかく嫌われないようにヘマをやらかさないように祈っていた。


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  今の僕はここで佑介を名乗ってます。


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昨日ていうかもうおとついか。
飲みに出てたトオルさん2時も大分廻ってから電話くれました。
「今から帰るから寝る準備をしておけ」
「はい」

って答えたけど寝る準備って?
ベッドメイクならいつもしてあるのにわざわざ言うのって変だなぁって。
で、一瞬もしかして僕と寝る準備? あの、そのオイルとか準備しとけとか(照)
でも酔った声だったし飲んで帰ってそれはないだろうし。
結局寝る前の準備ってことで風呂とかお茶漬けとか炭酸ジュースとか
そんなの用意しとけってことかなって思ってて。
(トオルさん酒飲んで帰るとすっきり系飲み物かお茶漬け欲しがる人なんです)

だけど帰ってきたトオルさん1人じゃなかった!!
友人のFさんと一緒。(Fさんは僕のこと結構かわいがってくれてる人)
しかも二人とも全身びしょぬれ!
「お帰りなさ・・ちょっちょっと!どうしたんですか!?
なんでそんな濡れて・・びしょぬれじゃないですか!」

傘どうしたんですか・・・運転手はいったい何やってたんだ・・・?
僕もうその瞬間軽くパニック。
びしょぬれのまま上がりこもうとする二人に大慌てでタオル渡して。
上着受け取って。思わず財布とカードが無事か確かめちゃいましたよ。
「お風呂! わいてますから入ってくださいっ!!」

なのに二人とも何がおかいしのか僕に分からないこと言い合って
笑ってんの・・・二人で肩くんじゃったりしてて・・・。
つかまりあってるだけなのか・・・? なんなんだ・・・。
「風邪ひきますってばっ!(怒)」

もうアレです。相手が酔っ払いなんで実力行使でました。
話適当にかわしながらボタン外してベルトはずしてチャックおろして。
二人とも・・・背中押して風呂場に連行。
で、はたと気づいたんですけど。
こんな酔ってる二人湯船に入れていいんだろうか。
何かヤバイような・・・。
心配で仕方ないから僕も服着たまま同行して湯船に少し水入れて。
あっためなおしてあったんだけどさ・・やっぱぬるめに入ってもらおうと。

「おい。何で水を入れる。冷たいじゃないか」 しぶきがかかっちゃった(汗)
「あらぁ? リョウ子ちゃんは服着たままなのかなぁ~?
 脱ぎなさい脱ぎなさい。おじさんが脱がしてあげよう」 ←Fさん

ていうかFさん・・・オヤジ化してるし・・・。
「酔ってるんですからちょっとぬるめで我慢してください」
「だ~れが酔ってるんだ?」 とトオルさん。
「酔ってないぞ~」 とFさん。

泥酔だっつーの。
僕いざとなったら(のぼせたら)頭から水ぶっかけるつもりで
洗面器に水汲んだくらい。湯気にすっごい酒の匂いで僕まで酔いそう(汗)
真顔になったFさんが
「とにかく君は脱ぎなさい。浴室で服はおかしい」

おかしいのはお二人ですってば(困)
僕トオルさんがここまで酔ってるの初めて見ました。
普段酒に強いのにいったいどうしたんですか。
仕方ないから脱ぎましたけど。
浴槽結構広いんですけど男3人入るとさすがに狭くなるし。
だから僕ふちに腰掛けてたんですけど・・・引きずりこまれた(涙)
Fさん僕抱きしめてくるし。股間触ってくるし!
トオルさん僕とりかえそうとするし。
「コレは俺のだぞ」

いや、ちょっと、そのかなり、すっごい嬉しかったですけど(照)
でもこのまま浴槽で暴れられたらのぼせてしまいますって。
「あの~あの~お楽しみのとこ申し訳ないんですけど~
 体あったまったんなら上がりませんか? のぼせますから」

トオルさん「ばか者! お楽しみはこれからだ」
Fさん「愚か者! お楽しみはこれからだ」

・・・そんなとこで意気あわせないでくださいよ・・・。
言い合いばっかしてるくせに妙に気が合うんだから。
「でものぼせますから」
「あがってからでも楽しめますから」  ←なんか僕無視され続け
「お願いですからあがってください」
「・・・あ、もうなんか僕がのぼせて苦しいです」 ←嘘デス。

ていうか僕はほんとはどっちかっていうと寒かった。
でも早くあがってもらいたくて必死。
湯につかってて少しはさめたのかあがってからは結構まともだったけど
あがってもらうまでが超大変でした。今度から酔ってる時は
びしょぬれでもエアコンと毛布だけであったまってもらおう・・・。

お二人の体拭くの手伝って、用意してたパジャマ着てもらって
僕も自分の体拭いてたらトオルさんが
「寝る場所は準備できてるのか?」 って。
「えっ!」
「しておくように言っただろうが」

Fさんの寝る場所!! どうしよう。ないって!(滝汗)
トオルさん普段人泊めたりしないんだもの
客用寝具なんてあるわけないじゃないですか・・・。

泥酔2に続く


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僕が書くことは現実のこととは限りません。
そして昔の話は基本的に読んで気持ちのいいものではありません。
痛いのや苦しいのが苦手な人は読まないでください。
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「どうしても苦しい時は 『ご主人様』 って言うといいんだ」
「ごしゅじんさま?」
「そう」
僕より3つ年上のケイスケが言った。

「それから? その後はどうするの?」
僕より1つ年上だけど僕より後から入店したジロウが言った。
(入店=この場合店に所属すること)

「何も。ご主人様って言うだけでいいんだ。
 そしたら早く終わってもらえることがある」


痛いよ痛いよ痛いよ痛いよ痛くて苦しくて息ができない。
体の中が内側から破裂しそうで。
目の中が真っ黒で時々強烈に白い光がスパークしてて。

僕はフェラができるようになってた。
イラマチオは辛かったけどえづくだけですんでて。
精液は・・・かなり頑張ればなんとか飲み込めるようになってて。
でも、だけど、アナルファックはだめ。
きつい。痛い。苦しい。辛い。怖い。
挿れられる時穴を切り裂かれたように感じる。熱すぎる痛みが走って。
痛みが走り抜ける前に強すぎる圧迫感に襲われて。
僕の肉を押しのけてめり込んでくる熱い塊。
穴の中に火のついたダイナマイトを押し込められてるような気分。
重たくて熱くて苦しくて痛くて。ものすごく怖くて。
それなのにそれはただの始まりで。
奥まで突き立てられると口から内臓が飛び出しそうで。
串刺しにされたまま苦しい振動が加わってきて。
突き刺す動き。突き上げる動き。
体の中を貫かれて僕は息もできなくなってった。
苦しくて苦しくてたまらない僕は
固くつむった目の中でケイスケの顔を見た。
「ご主人様って言うんだ」 目の中でケイスケが言ってて。

はっはっはぁっはぁっうっうぐっあがっはぁっはぁっ・・・
最初に教えられた通り口で息をして整えようとしていても
とてもまともな息なんかできなくて。
言葉なんて口にできるわけがなくて。
だけど僕は苦しさからそこに救いを見出そうとしてた。
ご主人様と言えば許してもらえる・・・そう思った。

僕は必死になってて。
「ご、ごっごしゅっ・・じっさ、さまっ」

口を開くと出てしまう苦しいあえぎ。
息づかいの中に無理やりご主人様という言葉をまぜこもうとして。
少しも変わらない苦しさが続いてて。
こんなんじゃだめだ。もっとちゃんと言わなきゃだめだ。
僕は一生懸命になって繰り返し同じことを試みていて。

慣れてしまった今から考えると不思議なんだけど
苦しいプレイ中にはいつも僕には僕の中の誰かが決めた
”終わり” のための掟があった。
例えばある時にはあることを最初から最後まで思い返すこと。
他のある時には思い出したある言葉を呪文のように
10回とぎらさずに唱えること。
その時によって僕の中に生まれる掟は違うんだけど
共通していたのはいつもそれが完全じゃなきゃいけなかったこと。
苦しくても途中でとぎれさせちゃいけなくて。
心の中で唱え始めたら絶対最後まで
10回なら10回唱え終わるまでとぎれさせちゃいけなくて。
とぎれたら “終わり” の効果はなくなって最初からやりなおしになる。
そうやって僕の中の誰かが指令してくる掟を “完全に”
遂行することができたらこの苦しいコトは終わることになってた。

だけど実際に遂行できたことがあったかどうか覚えてない。
あまりに苦しいからいつも途中で途切れてしまってて。
でもそうやって最中に自分に掟を課すことが
どこかで僕の苦しみを和らげてた。
もしかしたら単に気を逸らすための方法だったのかもしれない。
あの頃のことを思い返すといつも僕は掛け算を思い出そうとするとか
プレイ中なのに何か他のことで必死になってた。
僕の中の誰かがいつのまにか決める指令遂行のために。

それでこの時の指令は「ご主人様」と言ってみせることだった。
苦しい息に呑まれてほとんど聞こえないだろう僕の言葉は
段々大きくなってった。終わらせたい僕は必死だったから。
「ごっごしゅじっさ、さまっ!」

お客の動きが少しゆるんだ。
「何?」
「ごしゅじ・・・さまっ」

動きを止めてくれても息がすぐに整うわけじゃなくて。
けど今度は僕の言葉は聞き取れたらしくて。
「もう一度言ってみろ」
「ごしゅじん、さま」

お客はニヤっと笑うとまた動き始めた。
僕を押さえ込む力が強くなって前より強く激しく。
ケイスケの嘘つき!!!
苦しくて苦しくていつ終わったのか覚えてない。
終わって許してもらえたあと立てなかった僕は
兄格に抱えられるようにして居住区に戻って
そこで無理矢理シャワーあびせられて部屋に戻されてた。

自分の場所にぐったりうつぶせてるとケイスケの声がした。
「やってみた?」
「うそつき」 自分の涙声が遠くから聞こえた気がする。
「何だよ」
「かえって苦しくなったもん。激しくなって。頑張って言ったのに」
「ならよかったじゃん」
「・・・なんで?」

嘘をつかれたと思ってた僕は怒ってて。
それでケイスケが説明してくれて。
「リョウがご主人様って言ったからお客様興奮したんだよ。
 だから早く終わったんだ。でなきゃきっとまだ突っ込まれてるよ」
「・・・・そうなの?」
「多分ね」
「でも苦しかった」
「そのうち慣れるさ」
「もう慣れた?」

暫く黙り込んだ後にケイスケが言った。
「・・・・・・・・・・・まだ」

それから僕は時々佳境に入ると 「ご主人様」 と口走るようになった。
僕らはこうやって少しずつ接客のノウハウを身に着けてった。
効果的な言葉や仕草を毎日の苦しさの中で少しずつみつけて。
僕が最初に自分で覚えたのは 「許してください」 だった。
「いや」 はだめ。 「やめて」 もだめ。
どっちも怒らせてしまうから。
「許してください」 だとほんの少し責めの手を緩めてもらえることがあって。
ケイスケは自分が見つけたノウハウを後輩の僕らに教えてくれる先輩だった。


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昔の話は基本的に読んで気持ちのいいものではありません。
痛いのや苦しいのが苦手な人は読まないでください。


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買われたばかりの頃僕はいつも繋がれてた。
足首に繋がれた鎖は細いのに丈夫で重たくて。
慣れない首輪は重たくて息苦しくて。
寝る時は檻に入れられて外から鍵かけられてた。
大型犬用の檻らしくて中に入ると頭がつかえて立てなくて。
斜めに横になればなんとか体をまっすぐ伸ばして寝られた。
だけど僕は丸まって寝た。毛布にくるまってまるまると少し安心できて。

その年の冬は与えられた毛布一枚で過ごした。薄いシャツ一枚と。
夜になってエアコンが切られると寒くて。
抱かれる日だけがあったかかった。
あったかいベッドで眠らせてもらえるのは抱かれる時だけ。
僕は寒くてたまらなくてぬくもりが恋しくて抱かれたいと思うようになってった。

その頃の僕はよく吐いた。
乱暴に突き上げられると吐いてしまって。
泣いてもわめいても吐いても終わるまでは許してもらえなかった。
汚してしまうから抱かれる日には食べさせてもらえなくなった。
晩ご飯はファックが終わったあとトオルさんを満足させた時だけ与えられるご褒美になった。
僕はいつも腹が減ってて。ご褒美の餌欲しさに抱かれたいと思うようになってった。

寒くて空腹で。淋しくて痛くて悲しかった。
抱いてもらえた時だけ寒さも空腹も満たされる。
許してもらえたあとは傷の手当てもしてもらえた。それが優しく感じられて。
一緒に寝させてもらえると淋しさもまぎれた。怖かったのに不思議だけど。
冬になると思い出すんだ。


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昨日ご主人帰ってきました。
僕喜んで出迎えたんですけど・・帰ってきてそうそう怒られてしまいマシタ・・・。
僕ご主人ゴルフ行った日特にしなきゃならないことなかったんで
結構長くブログで遊んでしまったんです。
夜いつもなら帰って食事準備したりとかしなきゃいけない時間も外にいて。
ご主人電話かけてきてたみたいでした・・・。
僕ご主人からの電話は3コール以内に出なきゃならない決まりがあるんデス。
留守してたから出れたわけがありません・・・。
用があったわけじゃないらしくて携帯にかけなおしてきたりしてもらえませんでした。
でも僕が出なかった・・・留守してた・・・遊びまわってたって事実だけ残ってて・・・
「お前は自分の立場を本当に分かってないようだな。
 何のために休ませてやってると思ってる」

・・・・・返す言葉もありませんデシタ・・・・。
何でご主人が電話してくるかもとか思いつかなかったんだろう。
仕事休ませてもらってる身で遊び歩いてたら怒られるに決まってるのに。
自分でも自分が悪いのよく分かってたから観念して自分から鞭差し出しました・・・。
「ごめんなさい・・・打ってください・・・」って。

ご主人は僕にイスに深く腰掛けさせると両手を出せっていいました。
両手まっすぐ前に突き出して手のひら上にむけると
その手のひら30回くらい打つので勘弁してもらえました・・・。
多分ほんとならもっと打たれてたと思うデス。
普段なら上半身脱がされて壁に手つかされるからデス。
腰に響かないようにイスに腰掛けさせてくれて手加減してくれたんだなって思って
僕がこんな勝手なことばかりしてるのに・・・ご主人の優しさに涙でそうデシタ。
でも罰に・・・お土産にくれるつもりだったらしいご当地クッキーを
目の前で捨てられてしまいました。(ものすごい珍しいことだったのに!涙)

で、僕が怒られてる間例のキーパーさんが着々とご主人の荷物片付けたりしてて。
それ僕がするつもりだったのにとか僕もうそういうことできるのにとか思ってたら
そのキーパーさんこっちをチラっと見ながらご主人に終了報告してて。
ご主人に労われてチップもらっておまけに
「そこのクッキー欲しかったら持って帰っていいぞ」って・・・・。
本当ですかありがたく頂戴いたしますとかなんとか言っちゃって・・・ゴミ箱から拾い上げて
キーパーさん持って帰ってしまったよ僕のクッキー・・・僕甘い物滅多に食べさせてもらえないのに(涙)

なんか・・・ほんとに僕いろいろちょっと反省しようと思う。
ブログに夢中になりすぎなんだよねきっと。浮かれすぎなんだ。
腰痛めてて仕事ないからあれだけど仕事あったら身が入ってないって怒られてるのかも。
マジで心いれかえることにします・・・このままじゃブログ禁止されてしまいそうだから。
手錠とか外してもらいながらホッとしてると 「まだやめてやるとは言ってないぞ」 とご主人が。
ぇ・・・どうしたら許してもらえるデスカ・・・・もうマジ辛いデス・・・・。
「お前この間からいかせてくれと俺に要求していただろう」 生意気にって感じの声。
「せっかくはずしてやったんだから自分でいけ。出したら許してやる。」
そういって渡されたのは床に吸盤で止めるタイプのディルド・・・。
でも・・・ちんちんもうこすると痛そう(涙)って思ってたらご主人が「穴だけでな」 と。
僕半月くらいずっと出させてもらってなくて昨日やっと1回出しただけだったから
痛かった割にもうビンビンになってて。手使わせてもらえたらすぐいけそうだったのに
ご主人あくまでも 「穴だけでいけ」 って自分で触れないように後ろで縛られマシタ。
それも手錠じゃなくてざわざ時間かけて高手小手縛りで・・・。キツイ。
やったことある人は分かると思うけど小手縛りの方がきついんです。
腕くくって上にぎゅっとあげられるから胸そらした感じで力入ってあちこち痛くなる。
(もしかしてこれも後の腰痛の原因だったかも)
なのにその状態でイクまで一人で動けと。動きましたけどね。そりゃもう一生懸命に。
でも足でしか体支えてないから太ももぱつんぱつんにはってくるし
穴では何とかいけてもちんちんには及ばず・・・。どうしてもあとちょっとでいけなくて・・・。
誰か床に吸盤の改良型で壁取り付け型とか開発してくれませんか(涙)
壁に取り付けられたら四つんばいで自分で前後に腰振れるからすっごいイイと思うんデスガ。

ご主人の「イクまで続けろ」って厳命で一人虚しく何時間も頑張ったんだけど
力尽きてねを上げマシタ。(多分これ後の腰痛のとどめ)
「ご主人・・・いけません・・(涙)
 もう無理です・・・お願いですやめさせてください・・・(懇願)」

「出しておかないとお前はまたいきたがってわめくんだろうが。ああ?」

「うう・・・・せめて手使わせてください・・・」
「だめだ。生意気にも俺に要求した罰だと思え。」

うっうっう・・・ご主人どうしてそんなに鬼デスカ(涙)
仕方なくもう一度頑張ってたら穴でいけた頃見計らって要求されました。「しろ」と。
縛られたまま壁に押し付けられて強烈なイラマチオでした。
後頭部壁にがんがんぶつかるし喉の奥つかれてえづくし涙と鼻水でました。
イラマチオ中に鼻水でると最悪デス。息できませんから!!
イラマチオ中は例え涙にじんでも泣いたらだめなのデス。分かってたんですけどね。

食べさせてもらえたあとだったんで吐きそうなのも必死にこらえて
人形になろうとしてたんですがご主人なんとか吐く前に終わってくれました。
あ~やっと休ませてもらえる・・・とか生意気なこと考えたのが伝わったのか・・
ご主人いったはずなのに 「誰が終わりだと言った」 って・・・まだ許してくれないんデスカ(涙)
テーブルの所に呼ばれてテーブルの上につっぷす形で上半身乗って
両手両足を開いてそれぞれテーブルの足に固定されて。爪先立ちになってるし・・。
「鞭を許してやる代わりだ」って電動バイブ深くさされてその上にマッサージ機「強」であてられた。
これ角度によっては悶絶しますよ?振動が増幅されて。
「いいか? 俺がいけと言ったらお前は出すんだ。気持ちいいだけで終わるんじゃない」

・・・僕だってちんちんでいったほうが気持ちいいですってば(涙)
でもちょっとだけ期待した。もしかしてご主人がいかせてくれるのかな~なんて。
甘かった・・・甘かったデス。
ご主人は僕が感じてものけぞっても苦しがってもやめてくれない。
それどころか僕がのけぞったりの反応する角度でぐいぐい押し付けてくるわけで。
(縛られてて動けないのに無理にのけぞろうと力入れてたのも後の腰痛の原因のような・・・)
快感よりも重くて鈍い感じがずっと続いたあとはずされご主人の指で刺激されました。
意外に思うかもしれないけど強烈な振動よりご主人の指のほうがよほど刺激的で・・・
何かすっごい気持ち悪い場所あるデス。やりようによってはすごいよさそうなとこでもあるんだけど。
その刺激に背筋がくすぐったくなるような悪寒走るようなしっこもらしそうになる感覚が続いて。
そしたらボトボト・・・ダラダラ・・・って精液が・・・。
え?僕いってない・・・・。気持ちよくなってない・・・でも出ちゃった・・・・(困惑)
なんかもったいない(涙)って思ったらご主人最初からそのつもりだったみたいで
振り出しに戻って最初から同じの繰り返したあげく3回も搾り出されてしまった・・・。
そんなんありデスカー!(涙)
ボトボト・・タラタラ・・・って垂れるように出るのって勢いよく
ドピュっと出すのと違って全然気持ちよくない。変な気持ち悪さあるだけで・・・がっかり。
それなのに「充分出したな」ってあとでまた貞操具つけられ・・・マジ鬼デスカ。

これでも間はしょって書いたけどそれでもう明け方近かった。
ご主人のベッドで妙に情けない気分でしょぼーんとしながら一緒に寝て
次こそはご主人より早く起きるぞとはりきって起きたら腰が!
激痛が走って身動きできなくなっていた・・・・。

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