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右腕(子飼い物語概要2)

支配と服従。絶対的支配権を行使する主人と、服従するしか生きる術のない子飼いと。そういう立場があたりまえに存在する架空世界のお話です。飼われる人間と飼う人間との愛憎劇をお楽しみください。そして、時々は泣いてね。行き場を失った僕らの魂のために。

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幼少期から主人一筋に、ただただ主人を敬い従うよう躾られた子飼いは
長じてのちは裏切ることのない腹心の部下に育つことが多い。
否。そう育つよう躾けることに主人たちは力を注ぐ。
子飼いたちは、将来的には裏も表もなく仕事を任せることができるように
語らずとも我が意を得たる「右腕」とするべくそれなりの教育を与えられることになる。

ただし、学校に行かせることはまずない。
子飼いのほとんどには小学校の登校経験すらない。
(稀に「手付け」の遅かった子にはわずかな登校経験を持つものがいるが
 基本的にはないのが普通。そしてあったとしても忘れてしまうことが多い。)

注:「手付け」とは子飼いとして所有するための手続きをとること。
  通常この時期が遅い子飼いは躾けし損なう可能性が高まるために価値が低いとされる。


主人たちが密かに所有する人的資源は子飼いだけではなく
その扱いも身分に応じて様々あるが、子飼いだけは売買されることがほとんどない。
それでも売買する場合、子飼いの格をとりあげてからすることになるが
子飼いを頻繁に手放すものは主人としての資質を疑われることになるため
一度手に入れた子飼いは容易なことでは手放さない。
病死・事故死によってさえ、子飼いを失うことは
主人としての品格に傷をつけることであるため
通常、病気や怪我をした子飼いが放置されることはまずない。
そういう意味では手厚く保護されているともいえるのかもしれない。


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