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創作 ペットの気持ち

支配と服従。絶対的支配権を行使する主人と、服従するしか生きる術のない子飼いと。そういう立場があたりまえに存在する架空世界のお話です。飼われる人間と飼う人間との愛憎劇をお楽しみください。そして、時々は泣いてね。行き場を失った僕らの魂のために。

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新しい記事を書く事で広告が消せます。
自分でびっくりしてるんだ。
今こうして、新規の記事を書いてることに。

だってね、僕は今日何年振りかでパソコンに触ったの。
そして全く別の、全然違うブログを探し出そうとして
あやふやな記憶のまま、もうずっと長い間思い出せなくなっていたアドレスとパスを入れたの。
そしたら、求めたものとは違うものの、管理ページが開いたんだ。

この数年、僕の記憶はとても混乱してるの。
それにここのことは忘れようとしてたんだ。


でも、コメントが入ってたから。
心配してくれてる人もいたから。
無視できなくてコメント返しちゃった(笑)


でも、元気?って聞かないでね。
大丈夫?も。
僕答えに困ってしまう。

でも、なんとかなってます。
毎日を生きるのに必死。
泣いたり泣いたり泣いたり笑ったり泣いたり怒ったり(笑)
でも生き抜くって決めたんだ。
多分ほんの少しくらいは、強くなったと思う。
うん。強くなったよ僕たち。


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ごめん。ほんとにとりとめもなく。
話の行きつく先も締めくくりも自分でもわからないままで。
ほんっととりとめもなくつぶやきたいの。
いろいろと思い出したから。


ある時Kさんが言った。
『俺のとこに来いよ。』

『なんで』
僕は言った。

『助けてやるから』

わかってたんだ。
僕本当はわかってた。
助けてくれるつもりなんだってこと。
しかもそれが本気なんだってこと。


「いらない」
僕は言った。

「なんで」
今度はKさんが言った。

「必要ないし」
僕はほんとはこの時、もう泣いてた。
内緒でね。
Kさんは少しも気づいてなかったと思う。
きっと今でも知らないと思うけど。
僕はほんとはものすごく泣いてた。
涙がとまらないくらい。
ティッシュで鼻かみながらチャットしてたの。
全然平気な感じで。

だってKさんが本気なの、僕ちゃんとわかってた。
Kさんは僕の言うこと書くこと
みんなそのまま信じちゃうお人よしで
虐待されてるであろう僕を
本気で 助けて くれようと していた。

伝わってきてたんだ。
PCの画面ごしでも。
それが文字だけの繋がりでも。
Kさんの気持ち。優しさ。焦り。不可解さ。憤り。苛立ち。
途中で怒ったり僕をからかったりしながら
それからしょっちゅうあきれながら
でも粘り強く…僕を助けようとしてくれてた。



ごめんなさい。
僕はバカのふりをした。
僕はほんとにバカなんだけど。その時のはそういう意味じゃなくて
Kさんの言うことがわからないふりをした。
トオルさんを心から信じて敬愛していて疑ってないふりも。

『俺のとこに来いよ。住所も教えてやる。まずは携帯だ』

僕は断った。
心が痛かった。
心の底から申し訳なかった。
罪悪感もいっぱい。
嬉しくて悲しくて寂しくて会いたくて切なくてたまらなかった。
だけど僕は言った。

『必要ないです』

『それ以上送ってこないでね。住所はだめ。絶対だめです。』
『なんでだよ?俺は嘘つかないぜ?信用しろよ』

『そういう問題じゃないです。ていうか信用しないでください』
『どういう意味?』

『Kさんのことは信用してます。でも僕のことは信用しちゃだめです』
『なんでだよ?俺はお前を信じてるぜ』

『だめです。絶対だめ。僕は僕を信用してない』
『お前それ意味わかんね』


僕は頑なにKさんの好意を断った。
Kさんの住所…ほんとはものすっごく知りたかった。
だって繋がってたかったから。
それは今だけじゃなくこれから先もつながってられるってことだから。
その可能性を残せるってことだったから。

だけど僕はなけなしの理性を総動員させて頑張った。
こっそり泣きながらね。

だって…だって僕は僕がいちばん信用できない。
僕を助けてくれようとする超お人よしのKさんを厄介ごとに巻き込むかもしれない。
僕がKさんの住所を知ってしまったら…僕はそれを死守できる自信がなかった。

普通の生活をしてるらしいKさん。
それが会社員にしろ自営の人にしろ
少なくとも社会人として自活してるKさん。
僕の暗闇をKさんにまで広げるわけにいかなかった。

だから僕は断った。
『それ以上僕に教えないでね。僕いらないから』

『なんで?怖いのか?』

怖いよ。怖かった。
それはKさんが想像するような、例えば僕がトオルさんを恐れてるとか
ばれた時の罰をおそれてるとかそういう意味の怖さじゃなかったけど
僕はその時本当に怖かったんだ。
そしてそれ以上に悲しくて切なくてたまらなかった。

僕の全てを打ち明けられないこと。
僕の持つ暗闇の全てを打ち明けるわけにいかないこと。
こんな出会いじゃなかったら…
僕がこんな僕じゃなかったら…
もっと違う立場でもっと違う時期にもっと違う形で出会うことができてたら
そしたら僕はきっと



僕は今でもKさんが好きだ。
今でもKさんに救われたと思ってる。
Kさんが本気で、僕を助けようとしてくれたことを疑ってない。
僕はほんとにKさんと繋がってたかった。
兄貴と弟分として…場合によっては体の関係もアリ、で?
家族として友人としてどんな形でもいいから
僕はほんとはずっとKさんと繋がってたかった。



僕は逃げた。
中途半端にほんとともうそとも言えない情報を渡しただけで
それも最後まで自分ではせずに人に伝える形で。
怖かったんだ。



『必要ないです』
『現状に満足してますから』
『いいんです僕はこれで。今のままで』


そんなわけないじゃん。


『ていうか迷惑w』
『Kさんさ、純粋すぎw』
『ダメですよ。そんな簡単に人を信じちゃ』

そんなわけないじゃん?


僕は泣いてた。
泣きながらこのあともチャットを続けた。
冗談を言い合った。wwww連発した。
だけどほんとは泣いてた。
僕ね、この時、ティッシュ1箱使い果たしたんだよ。

Kさんの気持ちがうれしくて。
信じてくれた気持ちも。
助けようとしてくれた気持ちも。
心配してくれた気持ちも。
みんなみんな嬉しくてありがたくて。

Kさんからは時々苛立ちが伝わってきてた。
なんで俺を信じないんだよ?みたいな。
僕がKさんを信じてないから助け求めないんだと思ってるみたいな。

焦りみたいなのも時々伝わってた。
大丈夫だよ。恐れんなよ。絶対助けてやるから。
お前そんなに怖いのか?大丈夫なのか?
信じろよ。なんとかしてやるからみたいな。


僕は今幸せだと言い張った。
言い切った時、胸がすごく痛かった。
そんなセリフ初めて口にしたんだもん。
幸せだなんて思ったことなかったくせにさ。


あんな風に…まっすぐ僕を助けてくれようと言ってくれた人は初めてだった。
あんな風に…僕の言うこと書くことそのまま信じちゃう バカ も初めてだった。

恩人にバカ?
だってバカでしょ。
僕みたいなやつの言うことをそのまま信じて
僕みたいなやつを助けてくれようとするなんて。

そもそも僕のブログをそのまま信じちゃだめでしょ。
これは…突拍子もない作り話だと思ってもらってないと
あるいは妄想たくましいエロ話だと
そう思ってもらってないと
成り立たせることができない世界なのだから。
成り立ってはいけない世界の話なのだから。












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でも面白い。
  ものすごく久しぶりに文章を読んで面白いと思った。
  読んですぐ意味を理解できたのも久しぶり。
  



うわあああん!(大泣き)
すっごいすっごいすっごい久しぶりにブログ更新したのに
上の文の前後が反映されずに消えちゃったよ!!!!

あんまり久しぶりすぎて更新の仕方忘れちゃったの…。
最初下書きになってて表示されてなくて
やりなおしてみたら消えてしまった…がっかり。

おとついすっごい久しぶりにここ見ようと思ったとき
管理パスもIDも忘れちゃってて焦ったくらいだもんなぁ…。
上の文章書き直す気力はもうない、デス(泣)

幸先悪いなぁ…。
でもいいんだいいんだ。
やろうとしたことに意義があるんだもん。ふんふんふんだ。


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2006年の読書履歴
2007年の読書履歴
2008年と2009年の読書記録はなし。
なしっていうか、ほとんど読めなかった。
読む時間のあるなしだけじゃなくて、なんでだか文字を読むことができなくなってた。

2010年の読書履歴
2010年は7冊しか読めなかった。
2008年、2009年に引き続き文章を読むことが難しくなってたんだけど
読めなくなってる自分が嫌でそれを認めたくなくて必死で読もうとした。
けど割とすぐ諦めてしまった。それくらい読むことが難しくて苦痛になってた。

だから2011年と2012年の読書記録もなし。
本なんか1冊も読めなかった。本はもちろん新聞も雑誌も広告も読めなかった。
ブログや掲示板も無理だった。だから自分の更新なんてできなかった。
読めないし書けない。話しかけられることも話すことも難しかった。
TVも見てない。じゃ何をしてたのか…思い出せないくらい混沌としてる。

心機一転!
2013年の読書履歴

ものすっごく久しぶりに本を読んでみようって気になれたよ。

01「安全のカード」星新一 1/2~
  実はまだ読みかけ。
  


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ずっとずっと眠ってた気がします
現実をもう何も見たくない気がしてた




眠り続けても
現実は何も変わらなかった




ていうか、何が現実?
どれが現実?

僕が見てるのは夢?
それとも僕が、誰かの見てる夢?


僕の混乱は続いていました




激しく続いてた混乱は
いつか、力尽きたみたいに沈んでいって
それから浮いたり沈んだり
今でもやっぱり落ち着いてはないけど・・・


『ていかん』っていうんだって。
『諦観』

諦めの境地?





僕らは否応なしに
受け入れざるを得ないナニカの渦中にいる



それはこれまでだって
トオルさんといたときだってかわらないけど




今のそれとこれは
質とか状況とかナニカが違うんだけど



それでもやっぱり僕はまだ
受け入れざるを得ないナニカの渦中にいる





受け入れがたくて
恨めしくて
悔しくて悲しくて
認められなくて




寝ても覚めても苦しくて





それでも僕は生きていた






生きてるって言っていい?
僕は生きてる?


生きてていい?


「誰がそれをお前にダメだというの」



わからない



ダメだしをしたのは僕なのかも。







僕はずっと
僕でいたかった






これからも僕で





でも、トオルさんといたとき
僕は僕だったのか?


僕にはもう
そんなこともわからなくなってたりして。








でもね
決めたんだ




僕は今から
少しずつでも前に進む


『勇気だせ勇気!』 『前に進む勇気!』


これね、筋輔さんがくれた言葉。



恨めしかったり淋しかったり
懐かしかったり悲しかったり


それでもこれは僕の中に残った言葉。






僕が、今の僕であること
僕が、これまでの僕であったこと
僕が、これからの僕になること


それはらみんなみんな
どうしようもないことで
抗いがたく




そして多分、罪ではなかったことで・・・





だから僕は受け入れることにしたんです。




僕はこれから
僕の話したいことを




ポツポツとでも
つぶやいてきたいなって






今日、久しぶりに頭がすっきりと“目覚めて”
「あ、そうだ。更新しよう」

って思ったの。




もんのすっごく支離滅裂なんだろうけど
読み返さない


消したくなるかもしれないから。


修正しない。




でもね
最後に一つ
僕は大きく叫んでおきます




あ、やっぱり小さく。




あのね

みんなありがとう。



心配してくれた人
待っててくれた人
見守っててくれた人
読んでくれた人
いろいろいろいろいろいろ


ありがとう。



あのね
大好き(照)





































すみません。
これはブログ保護のための事務的な更新です。
↓こんなメールがきたので。

3ヶ月以上ランキングへのリンク・ping送信されていない
サイトは削除されます

これがランキングからだけの削除なのか
ここ本体も削除なのか僕にはよくわからなかったので
念のための更新です。




・・・迷いはあるんだけどなぁ。
ここ、もう閉めるべきかとか。
全部削除しちゃおうかとか。
でもまだ書きたいこともあるしとか。
だけど気力が足りないんだよなぁ・・・。
なんにしても自分で決める前になくなっちゃうのは嫌だから。
すみません、わがままで。






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       支配されたままだったほうが幸せなのかもしれない







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納品された子供は全員、例外なく「会」所属の「大店」(おおだな)の所有物となる。
(以下で書く店と特に区別する必要がない時は普通「店」と言う。)
そこで子飼い候補名簿に載せられて「受け手」が名乗り出てくれるのを待つ。
(受け手:主人として身請けすると名乗り出てくれる人のこと)
その間は傷物になるようなことは何もされない。させられない。
この時の条件は「白い体」のまま無垢でいることだから。
(白い体:鞭打ちなどの体罰を受けたことがない、性的行為を行ったことがないこと)

でもある一定期間「受け手」がつかなかった場合、
候補として名簿には載せられたまま「大店」から「店」に所属を移される。
「店」では「仕事」が待ってる。
だからこれ以降は「売り子」と呼ばれるようになる。

ただ、この「仕事」と「売り子」にはランクがあって
最初からディープな性行為をさせられることはなくて
どのランクの売り子にも、それぞれ据え置き期間みたいなのがある。
最初のこの期間はこれだけしかさせない、教えない・・・というのがあって
その期間を過ぎても受け手が現れなければ「格落ち」してその下のランクへ。
その下のランクでもまたやっぱり据え置き期間があって
その間にさせていいラインはここまで・・・みたいな規定がいろいろ細かく決まってる。

でも一定期間を過ぎるごとに格落ちしてって
格落ちしていくごとに、仕事や躾けが厳しくなっていって
させられることが、よりディープなものになっていくのは避けられない。
そしてこの「店」にいられる最終年齢を過ぎてしまったら
「子飼い」として引き受けてもらえることはありえなくなって
これ以降は「会」の規律に守られることなく売買されてしまう。
運がよければご主人方に「ペット」や「使用人」として買ってもらえるし
「会」から会所属の「ボーイ」や「キーパー」「ガード」なんかに
とりたててもらえることもあるけど、運が悪いと
会の系列とも外れた下の下の方の店(最終的には一般のお店とか)の
所属になって、その店の経営者の意向で働かされることになっちゃう。
こうなったら、多分普通の人が「売られた」とか「借金のかた」とか聞いて
イメージするような状態になるんだと思う。



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僕ね、最近ずっと布団で寝てるんです。
最近じゃないか・・・もう1年半くらい経つのかな。もしかして2年かも?
夜ね、ちゃんと敷布団引いて、それで毛布と掛け布団かぶって寝るの。
それで夜・・・寝るのに横になるたんびに
何か・・何とも言えない気持ちを味わっちゃうんだ。
すっごい贅沢してるって感じの幸せみたいな気分と
誰かに怒られるんじゃないかって不安みたいな気分と。
それから、トオルさんとこでフローリングに直接寝てた時のこととか
それとは逆にトオルさんのベッドに呼んでもらえて
ものすっごくあったかぁってほっとした時のこと思い出したりして。
そういう気持ちが、あれこれあれこれ全部入り混じった変な気持ち。
何か・・・胸の中がくすぐったいような胃の中が熱いような変な感じ。


「布団で寝るって当たり前じゃん」って言われるんだよね。
でも、当たり前じゃなかったよ。
僕は、僕ら子飼いは元々は敷布団とかベッドって与えられないのが普通なんだ。
掛けるものはね、もらえるよ。もちろん。
風邪引いたら仕事にならなくなるから。最低限はね。
でも何を与えてもらえるかはご主人次第。
僕みたいなペーペーの子飼いじゃなくて
黒歴の長い、二印を既に与えられてる「右腕」レベルの子飼いさんはね
個室まで与えられててそういうのもちゃんとしてるのが普通で
すごい人になると住居まで与えられてたりするんだけどね。
僕レベルだと敷き布団はなくて普通。

それでも僕少しずつ待遇向上中!って感じだったんだけどね。
今振り返ってみても僕ちゃんと頑張ってたって思うもん。



・・・最初はね、本当に最初の最初はね、僕の場合何もなし だった。
檻に入れられたんだよ。最初の日。裸で。
多分だけどエアコンつけてくれてたし
それに檻に厚めの布かけてくれてたから
凍えるほど寒かったはずないんだけど・・・でも寒かった。
寒くて、それよりもっと心細くて不安で怖くて
檻の真ん中でぎゅって縮こまって自分の足抱え込んでた。

これ言うと「何で真ん中?」って聞かれるんだ。
イメージとしては隅っこで、なんだって。
でもだって裸なんだもん。
檻に直接よりかかると冷たくて痛いんだもん。
体が辛くなってきてよりかかりたくなったりはしたけど
よりかかってみたら ひゃっ てくらい冷たくて
でも、ずっと同じとこによりかかってたら自分の体温であったかくなるから
そしたらそのあとずっと身動きしないでよりかかったままいたら大丈夫って
考えてやってみたりとかしたんだけど、動いちゃうんだよね。
そしたらちょっとでも動いたらまた冷たいの。。。
それで何度かやってみて、それから諦めて、真ん中で足抱えてた。
自分の膝に抱きつくみたいにしてひっついてたら
太ももと胸があたって、そこだけあったかくなるから。
でもそしたら姿勢が辛くなってきちゃって首伸ばしたりまわしたりして。
布のせいでトオルさんがどこにいるのか見えないから
音を立てるのも怖くてものすごくそっとこっそり伸びしてた。

それから、次は毛布がもらえたの。檻の中で。
毛100%のやつ。でもチクチクしてて痛痒かった・・・。
服はその後。檻から出してもらえるようになってから。
檻の外で寝てよくなった時、その場所はキッチンの床で
フローリングだったから冬なんかはじわ~っと冷えた。
檻の時にもらえた毛布はずっと使っててよくて
でも僕が自由に使っていいのはそれだけだったから
夏はお腹だけにかけてみたり、折って枕みたいいにしてみたり
あと、縦長に折って敷いて寝てみたり。

冬になると掛けるだけじゃ肌寒くなって
何とか居心地よくしようとあれこれやってみた後、
半分折りで包まって寝るのに落ち着いた。
毛布を横に半分に折って、ワッフルの中に入るみたいに寝るの。
手足が出ないように丸まって。
身動きすると掛けてるとこがなくなっちゃうから端っこを持ったまんまね。
背が伸びてくるまではこれで充分だった。充分だって感じてた。
時々は足を伸ばしたくなったりしてたけどね。

でも、特に不満に思ってなくても寒いのは寒かったみたいで
トオルさんにベッドに呼んでもらえた時とかは
そのすっっっごいあったかさと肌触りのよさとでふわぁ~ってなってた。
体が柔らかく溶けてくみたいな感じ。今思い出しても溶けそう。
だから、寝る場所をリビングに移してもらえた時と
アクリル100%のすべすべ毛布をもらえた時はすっごい嬉しかったなぁ。
それまで寒いって感じることはあっても
床が固くて痛いとかは思ったことがなかったのに
絨毯の上で、それもすべすべ毛布かぶって寝れた時は
すっっっごい幸せ感じたよ。こんなに柔らかいんだ!!って。

あったかく寝るようになった今だから思うんだろうけど
風邪引かない程度でも肌寒いのって自分で思ってたより辛かったのかも。
固いのもね。今床に寝てみたら骨があたって痛く感じるもんね。
布団で寝る贅沢になれちゃったせいか、今だと絨毯の上でも固く感じてしまう。



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こんなに長い間自分で見ることもしないでほったらかしだったのに
毎日見に来てる人がいる・・・。
びっくりした。
同じ人なのかどうかもわからないけど・・・ありがと。
それからごめんなさい。



僕は前に進みます。
後ろを振り向かなくてすむってわけじゃないけど
僕をいなかったことにできる人は
きっと誰もいないんだと思う。


わけのわからない世界に生きる僕だけど
前に進みたいです。僕なりに。





そしていつか
できたらもうちょっと
書きたかったことの続きとか、今思ってることとか
書けたらいいなぁ・・・と思う。






涙がとまんないよ。
いろんなこと思い出してる。
筋輔さんが勇気出せって言ってくれたこと。
兄ちゃんって呼んでいいって言ってくれたこと。
引きとってやるって言ってくれたこと。
助けてやるって言ってくれたこと。
募金集めて買い取ってやるって言ってくれたこと。
金稼げって言ってくれたこと。
殴られても自分の足で立てって言ってくれたこと。
お前は大丈夫だって言ってくれたこと。
逃げるなって言ってくれたこと。
お前が好きだぜって言ってくれたこと。
素直だって誉めてくれたこと。
うそつけって怒られたこと。
でもそれでもいいよっていってくれたこと。
お前にはそうしなきゃなんない理由が何かあんだろって。


あ、ダメだ。
いろんなことって思ったけど兄ちゃんのことばっかりだ。
思い出すだけで涙がとまんないよ。
僕はどれもものすごく嬉しかったんだ。
こんなに嬉しかったことなかったんだ。
僕は兄ちゃんが好きだ。
これから先嫌われても僕の方からは好きだ。大好きだ。
助けてもらった。
ものすっごく助けてもらった。
一生忘れない。
もらった勇気は絶対なくさない。
何があっても絶対ずっともっとく。

僕には現実がすごく怖くてたまらないけど。
もしかしてこの先僕が僕でいられなくなってしまったとしても
兄ちゃんにもらったものだけは絶対ずっと持っとく。
信じ続ける。
僕は兄ちゃんが大好きだ。
いつまでだって大好きだ。
僕これは泣いてもいいことにする。
一生大好きだ。兄ちゃんが大好きだ。
兄ちゃんに毎日いいことがたくさんありますように。




勇気!勇気出せ!勇気出せ勇気出せ!!
現実を見る勇気!!
受け止める勇気!!
信じる勇気!!



勇気出さなきゃだめだ。
逃げてちゃだめだ。
がんばれ、僕。
ここで逃げたらもらってきたいろんなものが全部無駄になっちゃうから。
勇気!!!!!
絶対逃げるな僕!
勇気出せ!!!!!
あけましておめでとうございます。






でもよろしくしてくれなくていい。
僕は今誰のことも信じてない。
自分のことも。



    ・・・早く人間になりたいなぁ・・・

       とか


    いつか人間になれるのかなぁ・・・

                とか

    

           そんな気分。。。デス





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今更だけどあけましておめでとうございます。
ブログ始めて1年以上経ったなんてちょっと信じられません(汗)
進歩のない僕ですけど生活だけは変わりまくりました。
多分、自覚だけの問題だったんです。本当は。

周りに合わせて変わっていけたらいいのになぁ。。。とか思いつつ
いーじゃん僕はこういうやつなの!とか開き直りたかったりしてます。

でも、ほんとはこのままじゃ困るんですけどね。
自立したいです。
物理的にも精神的にも。
今年の抱負ってわけにはいかない、大きすぎる課題ですけど。


『自分の家』って欲しいなぁ。。。
自分『だけ』の家で
「ここ、僕んち」って遠慮なく言えて
誰にも気兼ねせずに「遊びに来て!」ていえる場所。

それで、僕の中の人にも外の人にも
なーんにも遠慮せずに
僕1人の都合で僕1人だけの感情で好き勝手してみたいな。



時々それは、どんなに頑張っても不可能なことに思えて
てか、無理じゃんって思う気持ちが最初にあって
時々、その気分に押しつぶされそうになって
息もできないような、しちゃいけないような重たさを感じるんだけど
でも
「お前にはできる」って言葉信じることにしました。

自分の力とか、そういうことはまるで信じられないままだけど
「いつかそうなる」って確信持って言ってくれた人のことは
心の底から信じてるから。

『大丈夫だ。勇気だせ!』

去年何度も言われた言葉だけど
今年は自分でも自分に言い聞かせながら頑張ります。

僕の大好きな人が、
僕を好きでいてくれる人が
それから、僕を心配してくれたり人たちが
みんなみんな、すっごいいい一年を過ごせますように!

今年もよろしくお願いします。


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怒られることがないと不安になる・・・。





もう何ヶ月も殴られてない。
そうなったらきっと嬉しいだろうって思ってたのに
さみしいとか怖いって気持ちの方が大きいみたいだ。



全然怖くなさそうな人たちと話してて
普通のどうでもいいような話をしてるはずなのに
どこかで怒られないと
迷惑がられてるような、嫌われてるような不安がわいてきちゃって。



それがないと不安に思うくらい
僕、怒られることが当然になってたんだ・・・。


ちょっとショック。









僕、どうやったらいなくなれるんだろう・・・。






泣くことも罪になる気がして泣けないでいます。
無機質になりたいな。


あーうー。


・・・。


ちょっと落ちこみ中。
すみません。
ふぅ・・・。


僕と筋輔さんは一緒にブログやることにした。
「どんな形でもいいから自力で稼いでみろ」
ってのもあるけど、でも実験的試み。

僕に稼がせようとしてくれる筋輔さんには悪いけど
僕はそんなの無理だって思ってた。
そんなことより僕は、筋輔さんと何かするってことが楽しそうに思えた。
そう言ったら怒られるかもしれないと思ったら筋輔さんも言った。
「楽しいのが一番!」

本当のところ、僕は何をどうしたらいいかまるで分かってないんだけど
でも、壊れるまで石橋たたき続けるのはやめにするんだ。

そんなわけでココ
僕たちの共同ブログ、AR2K(一部有料コンテンツです)。
気が向いたら遊びに来てください。


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僕は思いきってKさんにメールを出すことにした。
直接は言えそうになかったので長いメールになるはずだった。
最初のメールに僕はこう書いた。

「Kさん。僕のブログ全部本当ってわけじゃないんだ。
 すみません。僕言ってないことたくさんあるんだ。
 そういうの、全部白状するから、それ聞いてから
 それでもまだ僕とブログやってくれるつもりあるか
 それから考えてみてくれませんか」

僕はここまで親身になってもらったの初めてで
嬉しいとか何とかいうよりもとにかく泣けてきて仕方なかった。
だけどこんなに親身になってくれる人に
本当の部分隠したまま迷惑かけるわけにいかないと思った。
だから・・・僕が隠してた部分も知ったKさんが
やっぱやめた!って言っても仕方ないと思った。

「OKOK!何でもいいな。待ってるぜ!じゃ。」

Kさんの簡潔な返信。
僕は怖かった。
自分で決めたことだけど、でも全部白状したら
いくらKさんでもきっと
「あ、こいつやべー!」って引いちゃうに違いない。
僕はKさんとの楽しいやりとりが終わってしまうことを覚悟してた。

なのに・・・僕としては一大決心で迷いながら白状しようとしてたのに
僕の長文メールが届く前にKさんの方から連絡が来た。
「これ、俺とお前のブログ。海の向こう!
 とりあえず適当に作っといたから!」

はい?
渡されたURLに飛ぶとそこにはもう
体裁の整えられた「海の向こう」ブログがあった。
しかも既にオープンしてるし!
ペンネーム決まってるし!
てか、Kさん既に記事書き始めてるし!!?

電光石火のKさん。
諸事情あって問題起きた時にさっさとその時のブログ
消してしまったのでこれを目にしたあなたは超ラッキーです・・・。
多分見て気づいた人は混乱しただろうけど(汗)
てか、もちろん僕も混乱しました。
だって僕まだ何も白状してなかったんだよ!?

(僕の文とかKさんに勝手に盗用されてるんじゃないか
みたいな問い合わせの内緒コメントいくつかもらってました。
その頃はすぐに公にできない事情があったので
返信できませんでした。最初から僕の了解済みでした。)



(漢字間違い教えてくれた方、ありがとうございました。)

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「リョウ!ブログやるぞ!小説ブログ!俺とお前で!!」

小説書け!攻撃が一旦収まったかと思うと今度はまた
僕には思いもよらないこと持ちかけてくるKさんだった。
(小説の件の時僕がその気になるまで待つって言った癖に 汗)

「え?」
「え?じゃねーよ。海の向こうあんだろ。
 あれ小説にして小説ブログ作るんだ。俺とお前で。
 で、それを有料化する!」
「はい?」

Kさんは本当に凄まじく勢いのある人だった(滝汗)
Fc2で記事の有料化が始まったらしい。
それを知ったKさんが僕に言う。
「雑誌の人に売り込めないんだったらブログで稼ぐんだ!
 1円でもいーんだよ。お前が自力で稼ぐことが重要なんだ」

「あの~でも・・・内容がないんですけど(汗)」
「内容ならあるじゃないか。海の向こう。あれ、いいと思うぜ?」

・・・・あれ、僕考えて書いたわけじゃないし・・・。
夢に見たの、そのまま書いただけだし・・・。
それでどうやって小説にしろと・・・。

「続きの夢見ればいいじゃん」

難しいことをあっさりシレっと口にするKさんだった。
あの・・・Kさん・・・夢のコントロールできる人なんですか。
僕できないんですけど・・・(汗)

なぜか海の向こうをとてつもなく気に入ってくれたKさんは
直後からずっと僕に続きを見たら教えろと催促してた。
でも僕が見る夢といったら・・・日増しに妄想たくましくなってくだけで
何で海を渡ろうとしてたのかとか、海の向こうに何があるのか
なんて話は一向に出てこない・・・。
それなのにKさんは自信たっぷりに言った。

「いいんだそれで。」(何が?)
「お前のブログなんだからお前が書きたいこと書けばいいんだよ」
(いつのまにか僕のブログってことになってるし)
「あ、ペンネーム決めなきゃな!」
(って、僕まだ迷ってるのに決定事項になってるし!?)

僕は、本当はすごく嬉しかった。
ものすっごいとまどったし怖かったけど、でも嬉しかった。
こんな風に本気で僕のために何かしてくれようとしたのってKさんだけだ。

「一人でやるんじゃないんだ。
 俺と一緒にやろう。それなら怖くないだろ?な?」

・・・・・泣いてしまいました・・・・(恥)

怖くないなんてことは全くなかったけど、でも楽しそうだった。
“Kさんと一緒に何かをする”
なんかすっごく楽しそうだった。

僕は別にお金にならなくてもいいやと思った。
そんなにうまくいくわけないし。
それに・・・いつまでもこんなこと続けられるはずもないし。
僕の頭の中にはいろんな悪い予想がうずまいていた。
こんなに親切で優しいKさんを
トラブルに巻きこむわけにいかないなぁ・・・って。

でも、僕はやりたい!と思った。
途中でだめになっちゃうことが分かってたとしても
それまでの間だけでも楽しみたいと思った。
僕の自立のための資金稼ぎなんてね、ほとんど不可能だと思ったけど
でも、いいや。Kさんと付き合える間だけ
Kさんが付き合ってくれる間だけ、それが許される間だけ
Kさんの突拍子もない構想につき合わせてもらっちゃおう、と思った。

僕のために考えてしてくれてることなのに
僕の方が“付き合う”だなんて言い方
生意気でおかしな表現だと思われるだろうけど
それが僕の正直な気持ちだった。(スミマセン)
Kさんとこうやって付き合える日が
少しでも長く続くといいなぁ・・・とか思うと
涙が出てきてとまらなかった。内緒だけど。あ、情けない奴。


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ある日Kさんが僕に言った。
『 小説を書け! 』

は? って思う僕。
『は? じゃねーよ。雑誌関係の人に認められたろ?
 小説書いて売り込め! 稼ぐ手段にするんだ!』

えーと・・・別にそんな認められたわけでは・・・。
『いいから書け! 俺が売り込んでやるから連絡先教えろ!』

Kさんは信じられないほど超単純だった(失礼!)
それにありえないほど超積極的なお節介だった(スミマセン!)
それからものすっごく思いっきり・・・親切だった(涙)
多分Kさんのブログで僕が書いた、上のコメントを
気にしててくれたんだと思う。
それから僕がブログ休止する前に相談した時のこと覚えてて
それらを結びつけて僕のためになることを考えてくれたんだと思う。

でもあれって雑誌関係の人がちょっと興味持ったって
連絡をしてくれた人がいただけで
別に原稿依頼がきたわけでも何でもなかったし
そんな簡単に売り込めるわけもなければ
それほどの中身が僕にあるわけでもなくて。
『稼げるわけないじゃん・・・』

ひたすら消極的な僕と、怒ってくれるKさん。
『もー! だからお前はダメなんだよ!
転がってきたチャンスは掴め!! ダメで元々! 自信を持て! 』

『だって・・・小説なんか書けないし。
もし売り込んだとしてそれで書けなかったら迷惑かけちゃうじゃん』


僕が前に伝えた「 海の向こう 」の夢を気に入ってくれてたKさんは
僕に『 お前才能あるよ。大丈夫だ。 』って励ましてくれながら
(僕のブログの記事は腹立つからってほとんど読んでない癖に 汗)
今すぐは無理でも、いつか将来を切り開ける手段になるように
1円でもいいから自力で稼ごうとしろ、みたいなことを言った。
トオルさんにばれるのが怖いなら、自分が仲立ちに入って
編集関係の人とは自分が連絡とってもいいとまで言ってくれた。
「 お前は連絡とらなくていい。書くだけでもいいから 」って。

・・・Kさんからは
“ 過去がどんなものであっても
 自分の人生は自分で切り開いていくんだ ”
みたいな力強さが感じられた。


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いままでに言われたこと。
「なんで逃げないの」
「トオルさんが死んだらどうするの」
「自由になりたくないの」
「もし捨てられたらどうするの」

etc、etc、言葉は違っても
“ 親切な人達 ”の言うことの中身は同じ。
僕もそのたびに同じ答えを返し続けた。

「好きでここにいるんです」
「納得ずみだから大丈夫です」
「そんなに不自由感じてないから・・・」
「捨てられたら・・・泣く!(笑)」

だけど本当は
僕だって考えたことないわけじゃなかった。
ていうか、考えないようにしてたりした。
それで自分で自分に言い聞かせるように同じ答えを繰り返し。

それは考えたらいけないことのような気がしてた。
考えても仕方ないことだとも思ってた。
そんな不安が大きくなって
僕の納得に亀裂が入ったら・・・僕は・・・。

だから僕は
僕のことを考えてそうやって親身に聞いてくる人達を皆
超お節介だと思った。(スミマセン)
無神経だとも思った。(スミマセン)
だってね、僕は本当は必死で考えないようにしてた。
考えないようにしてるのに
そういうこと僕につきつけといて
だからって解決してくれるわけでもないってお節介じゃん。
僕が納得してるんだって言えば言うほど
「無理してる」とか「思い込んでるだけ」とか
僕の納得が偽物だってことを暴こうとするくせに
僕が心の底で何を思ってるか
---実は必死で考えないようにしてるんだ----
ってこととかは思いつきもしない人達・・・やっぱ無神経、でしょ?(ゴメン)


ある日、Kさんのブログでもそういう会話になった時
そこに来てたPさんが僕に言った。
「トオルさんとこにずっといられる保障もないんだから
一人立ちできる準備だけはしておいた方がいいんじゃないか」

何でも
ずっと社長愛人やってた50代くらいの女の人が
若い愛人に乗り換えられてその若い愛人を殺したっていう
ニュースを見たんだって。
加害者の女性、確かにこれからどうやって生きてきゃいいのって
感じだったんだろうしなって。

Pさんはこのニュース見て
本当だか嘘だかわからないような話をする僕のことを
思い出して気にしてくれたんだと思う。
でも、だからって僕どうしたらいいわけ?

僕は今までにも何度も
それこそ何回も繰り返しこっそり
僕の頭の中でだけは何度も一人暮らししてみたりしてた。
好きな時に好きなことをして好きなところへ出かけて。
でもその空想はいつも具体的にできないまま途中で終わってしまう。
先立つものがないから。
僕には自由にできるお金がなかった。
だから僕はPさんにこう答えた。


『飛び出すのはね・・・今別に繋がれてるとか監禁されてるとかじゃないから
 物理的には可能なのかもですけど・・・する気にならないです。
 飛び出したあとどうしたらいいか分からないし怖いし。
 想像したことがないわけじゃないんだけど僕現金あまり持ってないし。
 家族カード持たされてるけどそれ使ったらどこで何に使ったかばれるでしょ?
 先にキャッシングで抜けるだけ抜いて使ったとしてもせいぜい50万。
 それで安アパート探したとしても保証人いないし多分部屋借りられない。
 業者に金出して保証人依頼したらそっから足つきそうだし。
 与えられた仕事以外したことないし学歴ないし。まともに就職しようとしたら
 住民票とか公的書類必要でしょ? でも僕のそういう書類全部管理されてるし。
 保険証使ってもばれるから病院にもいけなくなっちゃうし。

 飛び出したとして運よく住処みつけられて仕事につけたとしても
 僕が住民票とかの書類いじったらその時点でどこにいるかばれちゃうし。
 トオルさんは公的に正式な僕の保護者なのでそういう書類閲覧できるし。
 そうやって考えたら結局僕仕事につけないから生活に困るでしょ?
 で、何とか暮らそうと思ったら結局立ちんぼやるか売りするしかないじゃん。
 それなら今と何が違うのっていうか今のほうがマシというか・・・。
 それに立ちんぼやってたら結局そこから足つきそうな気もするしなぁ。
 ああいうのって結構縄張りあるからよそ者混じるとすぐばれるんですよ。
 水商売系もだめ。多分面接いくだけで聞き込んだらすぐばれる。
 そもそも僕につける仕事がろくにないこと、保証人がいないことを
 知ってるわけだから僕探そうと思ったら絞り込みかけるのは簡単なわけで
 行き場のない人間のできることなんて限られてるから探すのはたやすいはずだし。

 でもそうやって考えたら僕今は僕の利益のために自分から
 ここにいることになりますよね。だから多分もう無理矢理じゃないんです。
 信用してもらえてるからそんなに不自由でもないし楽しむとこ楽しんでるはずだし。
 それに・・・僕今はトオルさん好きなんです。愛想つかされることしたくないんです。』


長くなりすぎるからこれでも省いて返事したつもりだけど
他にも思ったことはいろいろあった。
例えば僕がカード勝手に使ってお金引き出したことを
トオルさんが無断使用されたって訴えたら?
僕は犯罪者として追われてしまうかもしれなくて。
それに・・・多分これはそう簡単には公にされないだろうけど
でも、トオルさんところには僕を撮ったビデオや写真がたくさんある。
とても人に見せられないようなものがたくさん・・・。


一人で暮らすことを具体的に考えようとする時
いつもお金がネックになってた。
どうやって暮らしていけばいいの。
先立つものがなくて僕は空想の中でさえ飛び出すことができないでいた。
それに僕らには子飼い同士の関係っていうものもあった。
僕らにはグループみたいなものがあって
誰かが大きな不始末をしでかすと連帯責任とらされることがあって。


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夢の中でKさんと僕は海を渡ろうとしてた。
僕は水に濡れたらダメな理由でもあるのか
自分で歩けばいいのにKさんにおぶわれてた。
陽がすっごく高く昇ってて照り付けてて
僕は行きつけるのか少し不安だった。潮が満ちてきたらどうしよう?
なのにKさんは僕をおぶって腰まで海に浸かったままザブザブ前に進んでた。
Kさんにおぶわれたままずっと周囲に目をこらしてた僕は
やっと休めそうなとこを見つけてKさんに提案した。
左手に岸の残骸(壊れかけたコンクリで固めた部分がある岸)があったんだ。
「Kさん、あそこ休めそうです。少し休みませんか?」
「じゃちょっと休もう」

Kさんがあっさり同意してくれたので僕はほっとしてた。
足元が浅くなってって僕が下りても足首まで浸かるくらいになった。
「Kさん、僕下ろして大丈夫ですよ。そこ浅いから歩けます。」

Kさんはそれでも僕を水の中におろしたくないのか
僕を一旦横抱きにしてから浅瀬を超えた地面の方におろしてくれた。
僕は陽に当たり続けたKさんの体力が心配だった。
急いで背負ってたリュック下ろして中からシャツを取り出して渡した。
中に赤と白のタータンチェックのKさんのシャツも入ってるはずなのに
先に出てきたのは僕の緑と青のタータンチェックの方で
だけど僕にはぶかぶかサイズだからきっとKさんでも着れるだろうと思いながら
急いで陽をさえぎりたかった僕は自分のシャツをKさんに渡した。
「Kさん、休んでる間これ着てください。」
「暑いからやだ」(着てくれなかった!)

Kさんは僕がシャツ渡そうとするの見て
暑いから嫌だって顔と大丈夫だからって笑いと半々に浮かべながら言った。
僕は辺りを見回して
「それならせめてもう少し下がって休んでください。
 あの段の上に座れば少なくとも上半身は日陰に入れそうですから」

岸は狭かった。
ほとんど地面がない。
あるのはコンクリの残骸ばっかり。それもちょっとだけ。
僕が何とか座れそうな塀みたいなブロックのとこを指すと
Kさんは移動してくれた。
陽が少し傾き始めてて完全に日陰に入れてほっとした。
(移動してみると見た目より少しだけ広いところがあって
だけどそこに先客のキャンパーか何かの細長いマットと荷物があった。
でも人影はなくて、僕らはそれをちょっと気にしながらそこで休むことにした)
Kさんは体操座りみたいな格好で自分のひざにひじをついて目をつむってて。
僕はKさんの体力が心配でリュックをあさって
熱くなってしまってるはずのお茶とビスケットを取り出して渡そうとした。
「かいがいしいねお前(笑)」

Kさんが、女みたいだってからかってるみたいな声で笑った。
「おぶってもらってるんだから当然です!」

喉が渇いてるはずだったしお茶はたくさんはなかったし
ビスケットは水気がなくて食べにくいから
受け取ってくれないんじゃないかと不安だったんだけど
Kさんがあっさり受け取って口にしてくれたから僕はすごくほっとした。
他にできることないかな?
僕はKさんの背後にまわって肩を揉もうと思った。
本当は背中や腰も揉ませて欲しいんだけど
敷物も何もなくてコンクリートの欠片が散らばってて狭くて
こんなとこじゃきっとうつぶせになってくれないだろうと思った。
僕をずっとおぶっててこってるはずだから
せめて肩だけしっかり揉んであげようって思いながら
肩に手をかけて僕はまた少し悩んだ。
陽に焼けてるはずなんだけど揉んだら痛くないだろうか?

陽が沈み始めてた。
海の向こうにでっかくて赤い太陽が沈み始めてた。
Kさんは座ったままそれを眺めててまるで不安がないように見えた。
ここで夜をあかさなきゃならなくなったし
海を渡りきるまでまだずーっと歩かなきゃならないはずなのに。
途中でこんな風に休めるところがあるかどうかも分からないのに。

僕はKさんの疲労が心配だったけど
自分でも意外なことに渡れるかどうかはそこまで不安じゃなかった。
Kさんが全く心配してなさげだったから。
すっごい楽観的。穏やかな顔をしている。
でも周囲が青くなる間際ふと思った。
Kさんはそう見せてるだけなんじゃないんだろうか。
僕が怖がるから?
本当はいろいろ考えてても表に出してくれない気がした。
Kさんの本音は全く分からない気がした。
でも僕は何か納得した。
Kさんはずっとこうやって生きてきたんだ。
行き先の不安や心配事はきっとKさんもあるんだと思った。
でも僕のためってだけじゃなくて
Kさんはそういうの表に出さないようにしてるんだと思った。

陽が沈んでしまったのにKさんがずっと同じところを眺めてるので
僕はきっと渡った海の向こうを見てるんだと思って
黙って一緒に眺めることにした。


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僕はこの夢を見た時、頭の中で何度も繰り返した。
目が覚めてから忘れてしまいたくなくて
起きる時間まで横になったまま
何度も何度も頭の中で繰り返した。
忘れたくなかった。
それから少し日にちがたってから、Kさんに伝えた。
夢の中のKさんが考えてたことを聞いてみたかったから。
Kさんはなぜか喜んでくれた。不思議だった。

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僕は僕の残したコメントに返事があるとは思ってなかった。
どう考えてもウソくさい、しかもコメントしづらいことだったはず。
なのにすぐに返事が書いてあった。
もっと詳しく書け、みたいな。そんな言葉じゃなかったけど。
僕はちょっと調子に乗った。
そこが自分のブログじゃなかったからっていうのもある。
自分のブログで書くの控えてるあたりまで書いてみた。
その人の反応が見てみたかった。
って・・・構って欲しかっただけかもしれないね僕。

そのブログのオーナーKさんは単刀直入だった。
普通遠慮するようなとこまでずっぱり突っ込んで質問してきた。
おまけにものすっごくお節介だった。
なのに、裏表がないせいなのか、単刀直入すぎて呆れちゃうからか
僕は全然怒る気になれなかった。それどころか楽しくなった。

で、気がつくと僕はKさんとの会話楽しみにするようになってた。
Kさんは忙しい人なのに自分の掲示板で
こっそりチャットみたいに会話してくれたりした。
僕はそれが楽しくて楽しくてKさんと会いたいと思うようになった。

そんなこと考えちゃだめだって何度も思った。
こんな風に相手してもらっちゃだめだとも思ってた。
だけど僕の頭の中ではもう空想爆裂。妄想が止まらなかった。
僕は、実際に会ってもらうわけにはいかないと思ってたけど
頭の中では会いに行ったり話したり泊めてもらったりしていた。
時々、Kさんの夢を見るようになった。

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ブログを初めてしばらくたった頃
僕はあるブログにたどり着いた。
他の人のブログのリンクから辿って辿った先の3つめのブログ。
他の人とのやりとりが楽しくなってきてた僕は
そこでもコメントを残した。ほとんど勢いだった。
ただエロ話したかったっていうんじゃなくて
そこではちょっとお礼を言いたい気持ちになったからだった。

何でかって言うと
そこではゲイ!とかノンケ!とかだけじゃなくて
もちろんS!とかM!っていうんでもなくて
自分のアイディンティティに一度は苦しんだことのある人達が
セックス話楽しむ以外にもちょっとまじめな会話してたりしたから。

僕はずっと長い間、自分の本質について悩んでた。
僕はマゾ? 僕はゲイ?
それとももしかしたらそういう扱いに慣れちゃった・・・だけ?
ブログを始めていろんな人がコメントくれて
書いたり書かれたり、それはとても楽しかったんだけど
でも僕は違和感を感じずにもいられなかった。
積極的なM嬢さんたちのブログやコメント読むと
自分のスタンスとはちょっと違う気がして淋しさ感じたりとか。
羨ましくなったりもしたけど。それから興奮したりとかも。
でも僕は元々見つけたかった“ 仲間 ” は
どこにも見つけられないでいた。“ 同類 ” がいない。

その偶然たどり着いたブログでは
やっぱり僕と同じ立場の“ 仲間 ” はいなかったけど
でも自分のスタンスについて悩んだことのある人達が会話してて
それは僕にとって励ましになった。安心感につながった。
あ、こんな風に悩むのって僕だけじゃないんだ、とか。
あー、そういうふうに開き直るのってありなんだ、とか。

僕は例えば街中で、
グループになって笑いながら通りすがっていく人達を見て
そこには絶対入っていけないんだみたいな疎外感感じてたりしたから
そのブログで交わされてる会話みて親近感覚えたりしたんだ。
ちょっと救われた気がした。それでお礼言いたくなった。

でも書き込む時ちょっとだけ違う気持ちもあった。
そこのブログのオーナーは
何ていうかものすっごい単純豪快? な人で
自分がゲイだってことで悩んでる人に対して
すっごくあっけらかんと
「ゲイだって自由に生きればいいじゃん」
みたいなこと平気で言っちゃう人だったから
僕の暮らしについて書いたらどう反応するのかな、みたいな。

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人を好きになった。
多分恋愛の好き、じゃないと思う。
多分。
多分だけど。
・・・どうなのかな。


トオルさんのことは好きでいなきゃいけないと思ってた。
ずっとそれで当たり前なんだと思ってた。

他の人のこと考えることがなかった。
・・・好きになったりとかしたらいけないってどこかで思ってたかも。


忘れようとしたし考えないでいようとした。
その人のブログ見ないように我慢したりしたし
コメントやメールもらっても返事しちゃだめだとか思った。
でも、やめられなくて
楽しくて嬉しくてやめられなくて病み付きになってった。

どっかから「構って欲しいだけだろ」って声がしたけど
そうなのかどうかもわからなくなった。
人と話すのがこんなに楽しいって知らなかったんだ。


その人はお節介だった。
最初っからすっごいお節介だった。
だけど何でだか全然いやじゃなかった。
おんなじこと言われても
腹が立つ人とたたない人がいるんだってことが
自分でも不思議だった。
何が違うんだろうってずっと思ってた。


僕はその人と会いたくてたまらなくなった。
その人のところに行きたくて
少しだけ
僕の中に少しだけ
トオルさんから逃げ出したいような気持ちができてった。


多分その人が優しかったからだけじゃないと思う。
優しくしてくれた人他にもたくさんいたし。
心配してくれた人いっぱいいたし。
なのに、なんでだろ?
その人の言うことだけすっごい特別だった。
裏表がなくてすっごいストレートだったから?
今でもよくわからない。


恋愛感情とは多分違うんだと思う。
だけど、こういう感情って何て呼べばいいんだろう?
僕は僕の中に生まれた
今まで全っ然知らなかった感情にどうしていいかわからなかった。
その人にもトオルさんにも説明できないまま
よくわからない感情に突っ付かれて僕はよく泣いた。
自分でもなんで泣けるのかわからないまま
なんだかすごくしょっちゅう泣いてた。
悲しくて泣いてるんじゃなくて
辛くて泣いてるんでもなくて
こういう感情って何て呼ぶんだろう。


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僕は虐待話が書きたかったんじゃない。
自分のこと虐待されてるとか思ってなかったし。

エロ話が書きたかったわけでもないけど。
でもエロネタで会話するのだって楽しかったし
エロい続き期待されるのも別に嫌じゃなかった。

いろんな人といろんな会話するの楽しかった。
楽しさはきっと怖さの向こう側にあるんだよね。
多分いつでもそうなんだと思う。

今すっごく思ってること。
強くなりたい。
心が筋肉むきむきになればいいな。


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難破船に乗ってる夢をよく見る。
いつも夜の嵐の中、沈没しそうな船の中で迷ってる。
このまま助けを待つか。
それとも遠くにちょっとだけ見えてる島を目指すか。
いつもいつもいつも迷った末に海に飛び込んで
島と船の中間で途方にくれる。

行き着けない。
でも戻れない。

飛び込むべきじゃなかったかも。
船にいればよかったかも。

戻ろうとしてまた迷うんだ。
島にむかった方が近いかもしれない。
船は行き着く前に沈むかもしれないし。

そのくせ島に向かおうとしてもまた迷ってしまう僕。
船には他の人がいる。
待ってたら助けがくるかもしれないし。
島に向かったら僕一人だけだ。
島には誰もいないかもしれない。
ていうかなぜか無人島だってわかってて。

結局どっちにも向かえないまま
海と空の境もわからないくらい真っ暗な海の中で
体力と体温を奪われてってしまう。
夜が明けたら助かるのにって思いながら
夢の中で夜が明けたことは一度もない。
ここ何年もしょっちゅう繰り返し見てる怖い夢。




僕の過去と僕の未来。
それから不確かな僕の今と。

僕の思い出と僕の空想。
それから混ざり合ってしまった僕の現実。

僕の嘘と誰かの嘘と。
誰かの本当と僕の本当と・・・。



いつも、時々猛烈に
自分が存在してないような気がしてた。
時々猛烈に消えてしまいたくなったりもしてた。
でもすぐに落ち着けて
次の瞬間には何が怖かったのかわからなくなったりしてて。

だけどトオルさんが好きだった気持ちは消えないみたいだ。
怖かったことも。
ていうか今でも怖いけど。
しかもそれで好きだけど。


僕がもし、誰かの作り物の存在なんだとしたら
もうそれでもいいやって思った。
誰かのために作られた存在なんだとしても
それも別にいいやって思ってたし。

でも僕が感じてきたこと。
僕が思ってきたこと。
僕がしたかったこととかいろいろ。
そういうのは本当にあった僕のもの。

今、いちばん理解できない言葉。
「自分のために生きろ」

・・・さっぱりわからないです。
何をどうしたらいいのか。
どうすることがそうなるのか。
そうしたら何がどうなるっていうのか。

でも
僕は
今まで生きてきたよ。
逃げなかったつもりなんだ。
あれでも。



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