2ntブログ
支配と服従。絶対的支配権を行使する主人と、服従するしか生きる術のない子飼いと。そういう立場があたりまえに存在する架空世界のお話です。飼われる人間と飼う人間との愛憎劇をお楽しみください。そして、時々は泣いてね。行き場を失った僕らの魂のために。

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その頃の僕はよくうなされた。
怖い夢を見るの。
前にどっかで書いたっけ?
繰り返し繰り返し見る山姥の夢。




「うるさい。静かに眠れないなら出ていけ。」

トオルさんのものすっごく不機嫌な低い声を聞いて僕は飛び起きた。
特に怒鳴られたとかそんな大声だったわけじゃないけど
僕はトオルさんの気配とか声には敏感に反応するようになってたから。


飛び起きてすぐ、状況を理解した。
僕は今、山姥の夢を見ていた。
多分・・・またうなされてしまってた。

元々怖くて眠れなくなって、一人でいるのが怖くって
トオルさんにお願いしてトオルさんの部屋で寝させてもらってたんだった。
いつも許してくれるわけじゃないけど
その日のトオルさんは僕が、トオルさんのベッドの近くで寝るのを許してくれてた。
(トオルさんのベッドに入れてもらえるわけじゃないから
 毛布だけひきずってトオルさんの部屋に行って、ベッドの近くの床で包まってた)

山姥の夢はものすごく怖くて、これを見ると僕は恐怖心でいっぱいになる。
目が覚めても部屋の中の家具の陰とか、ただの時計の音とかが怖くてたまらなくて。
だから傍に行くのを許してもらえなかったときは
そのままもう眠らないで、頭から毛布かぶって朝が来るのを祈り続けるの。



せっかく珍しくトオルさんが許してくれてたのに(涙)
僕はトオルさんの安眠妨害をしてしまったらしかった。
ううう処罰ものだよ・・・また鞭かも。それとも食事抜きとか。

頑張ってそんな風に自分の気を逸らそうと他のこと考えるんだけど
僕はまるですぐそばに山姥がまだいるみたいに背中がそそけだってた。
でも、出てかなきゃいけない。
トオルさんが出てけって言ったのに居座ったら怒られる(涙)

反射的に「すみませんっっ」て飛び起きたあと
状況がわかってから僕は数瞬の間にものすごく迷った。

出てかなきゃいけないんだけど、でも怖いし。
こういう時僕にとって怖くないのはトオルさんの傍だけなんだけど。
トオルさん・・・このまま寝付いてしまってくれないだろうか。
僕トオルさんが寝付くまでそっと待ってたらここにいられないかな。
「静かに眠れないなら出ていけ」って言ったんだもん。
眠らずに静かにしてられるならここにいてもよくない?
僕黙って座って、もううなされないようにここで起きてたらだめなのかな。

散々迷って、そろ~っとこっそりベッドにもたれて座ろうと思った瞬間
トオルさんの怒りのオーラを感じた。

これ、本当だよ。
トオルさんはため息ついたわけでもないし、身動きしたわけでもないし
重ねて僕に怒る声をかけたわけでもなかったんだけど
僕には僕がいつまでもそこにいることに怒ってるトオルさんの気配が
ヒュッって飛んでくるのが感じられたの。

やば!って思った。
僕は急いで慌てて毛布抱えて部屋から出た。
超慎重に静かにドアを閉めてから、リビングに走った。
でも怖いよ怖いよ怖いよ(涙)
もう小さな子供とかじゃないのに何でそんなに怖いのか。
聞かれても困る。僕にもわかんない。
それはものすごく強い、得体の知れない恐怖だった。





どれくらい時間が経ったんだろう?
もしかしたらそんなに経ってなかったのかも。
絨毯の上に座ってソファ(の座るところ)に持たれて
頭から毛布かぶって汗だくになってたら、コールがなった。
(暑かったんじゃないよ。怖くて汗だくになるってわかる?)


ものすごくドキっっっとなって心臓はねあがったけど
とってみたらトオルさんが言った。
「眠れないならくつろいでていいぞ。リビングを使っていい。」


トオルさん、わざわざ枕元に手を延ばして僕にコールしてくれてたんだ(嬉)
不思議な魔法にかけられたみたいに、恐怖が一瞬で溶けた。

リビングを使っていいって、TV見たりソファに座ったりしてていいってこと。
食い尽くされそうな恐怖だけの中で朝を待たなくてすむ。
トオルさん・・・安眠妨害されて怒ってるはずなのに
僕が恐怖でいっぱいなんだってこと配慮してくれたりしてた。
この時の気分ってうまく説明できない。
なんかほあ~って。ふわ~って。あったかくなれたの。
泣きそうになる切ないあったかさ。

もちろん後日、二度もトオルさん起こしてしまった罰は受けたんだけどね・・・。







最近またよく夢を見るようになったんだ。
ちょっと支離滅裂?
鮮明に思い出すとまだ切ないデス。



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怒ったトオルさんが僕の目の前で僕の歯ブラシを捨てた。
普段は虫歯にならないように
きちんと毎食後歯磨きをするよう言われてたんだけど。

・・・罰で虫歯になれってこと?
僕はそう思った次の瞬間、別の可能性に気づいて怖くなった。
そしてそれはあたった。


「お前にはもう食事は与えない」
「何も食べさせないからそう思え」



僕はその後、2週間絶食の懲罰を受けた。
2週間全く、飲む物も食べる物ももらえなかった。
栄養は点滴とか注射とかそれからチューブとか、
あと別の・・・他の方法で与えられた。
与えられる時も苦しかったから今はあまり詳しく書きたくない。
いつかまた、どこかで書けたらとは思うけど。

僕のカロリー管理はちゃんとされてたみたい。
会は僕らを担当する医者にあたる人たちを抱えているから。
全く何も食べなくても飲まなくても毎日動くことができた。
いつも通りに僕に与えられた仕事をしなきゃいけなかった。

だけど、理屈から考えたら不思議なことだから
そんなことないだろうって言われそうだけど
僕はものすごく飢えた。
食べたい食べたい食べたい食べたい食べたい何か食べたい
飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい飲みたい水が飲みたい。
食べたくて飲みたくてたまらなくてものすごく苦しかった。
TVなんかで食べ物の映像が出てくると苦しかった。
新聞の間に挟まった広告を見るのも苦しかった。
トオルさんの食事の給仕をしなきゃいけないのが何よりも辛かった。



これ、今朝の夢・・・。
思い出すと当時より辛かった気がするのはなんでだろう。
僕は毎日、毎食、トオルさんの食事の臭いをかぎながら
トオルさんが食べるのを見ながら
今日は残してくれるだろうか
少しだけなら残してくれないかなと思いながら過ごした。
その頃にはもう、食べ残しじゃなくて僕用の食事があった頃なのに
この時はトオルさんの食べ残しをものすごく切なく求めてた。
僕のための食事がもらえたなんてありえないことだったように思えてた。




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ちょっと浮上しました。
水の上に仰向けに浮いて時々水かぶりながら漂ってる感じで。
僕は海に行ったことがないのでプールでだけど(笑)





僕に足りなかったこと。
怒ること。
泣くこと。


僕は本当はもっと泣きたかったみたいだ。
それから多分、怒ってもいるみたい。


ちょっと自覚しました。
まだ素直にそれを実行するには
抵抗があるみたいだけど。




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なんだかちょっと鬱・・・。
少し休みます。
心配してくれた方すみません、ありがとう。
そのうち気が逸れたら浮上します。大丈夫です。


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店にいた頃、僕らが食べさせてもらってた食事は結構いいものだったらしいです。
といっても素材が、という意味で。
それらはちゃんと調理されていて見た目にもおいしそうでした。



でも




味付けが全くされてなかった(泣)

それはそれでおいしいと思うようになるものなんだけど
店に入ったばかりの頃はそのあまりの薄味に(というか味がないんだけど)
残してしまったりもしてた。
でも残しても代わりのご飯は絶対に出てこないし。
あまりいつも残してると無理やりにでも食べさせられるし。
それはちょっと苦しかったし。
場合によっては反抗とみなされて罰を与えられるし。
おいしくないと思っても嫌いなものがでても
水で飲み流すようにして残さず食べるようになってった。
それは僕だけじゃなくてだいたいみんな同じ感じで。

実は店側にはちゃんと意図があって
僕らは砂糖や塩・・・ワサビやコショウやカラシとかまで
調味料は全て料理とは別に与えられてた。これってわかるかなぁ。
本当ならその日の料理に使うはずだった調味料をご飯とは別に与えられるの。
1日のトータルで言えば栄養学的にはちゃんとなってるんだよね。
ただおいしくないだけで(泣)
(砂糖とか甘いものの時には僕らは喜んでなめた。
 しょっぱいものも結構喜んでなめてたと思う。
 辛いものとか苦いものとかすっぱいものとかは水で飲み流すとかしてた)

これは後で知ったんだけど
僕らにおいしい思いをさせないためっていうのじゃなくて
(もしかしたら「主人の与えるものがおいしい」って
思わせるためもあったのかもって今思いついたけど)
僕らに食材や調味料の素材それだけの味を教え込むためだったんだって。

頭でわかることじゃないから、習慣的に舌に教え込むために。
それはいずれ、主人に仕えるようになったときに
毒見役として役に立てるようになるってこと。
そういう能力を身につけられるように訓練されていたってこと。


そんなわけで店の食事がそんな風だったから
トオルさんとこで出される食事は
初期の本当に毎日が辛くて仕方なかった頃のものでさえ
とてつもなくおいしく感じられてた。



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僕が失ったもの。

時間。
健康。
それから味覚。


僕味覚だけは優れてるって言われてたんだよね。
それは子供の頃から。
僕の味覚と嗅覚は飛びぬけてるって
よく驚かれたり褒められたりしてた。

大人になってから、本職のブレンダーさんに
うちで働かないかって言われたことがあるくらい。

だからいつか、もし自由に働くことを許してもらえたら
それか、トオルさんのとこにいられなくなって
働かなきゃいけなくなったとしたら
そういう資格とって働きたいって夢想してたり。
ほんとに夢みたいなもんだったけど。



でもそれを失ってしまったんだ(悲)
厳密に言えばトオルさんのせいってわけじゃないけど。
でもあの頃の生活がやっぱり僕の体を壊したんだと思うんだよ。
肉体的な処罰がどうこうっていうのじゃなくて。
使われた薬とかストレスの蓄積とか・・・
そんなのが変に作用しあって免疫力が落ちてしまって。
トオルさんが僕をもういいやって思ってくれたのはそのおかげだとは思うけど。
ていうか僕そう思われたかったのかどうかもよくわかんないんだけど。

とにかく落ちた免疫が唾液の量を減らしちゃって。
唾液を出せなくなった僕の味覚は、あっという間に壊れた。
だって舌が干からびたみたいにガサガサでザラザラなんだもん。
今、僕は味がほんとにわずかしかわからない。
それはやっぱり
ちょっと悔しい。
僕の数少ない人に自慢できる能力だったんだけどなぁ。。。


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トオルさんに飼われ始めた頃のトオルさんの躾けはとても厳しくて
僕はまだまともに食卓につかせてもらえなかった。
初飼い時期(飼い初め)の子飼いに与えられる食事は
服従訓練の一環として与えられるものだから
何もせずただ食べさせてもらえるなんてことはまずなくて
何かの命令を受けて、そこで嫌な顔一つ見せずに従って
主人を満足させることができたらやっとご褒美としてもらえるものだった。
怒らせちゃって罰として抜かれることもしょっちゅうあって・・・。

そんなわけだったからもらえる食事は
ほとんど食事としての体裁なんて整ってなくて
トオルさんの食べ残しだったり(わざと多めについで残してくれるんだけど)
床に置かれたお皿に入れられた餌状態だったり・・・いつだって冷め切ってるし。
店にいた時でさえ人の食べ残しなんて食べさせられたことなかったし
床に這って食べるなんて想像したこともなかっただけにものすごくショックで
それをありがたくいただくには抵抗感が強かった。


だけど・・・僕はその食事を
ものすっごくおいしいものだと感じていた。
嫌なんだけど、空腹だってことを差し引いても本当においしい。
こんなおいしいもの初めて食べたって思うくらい
ものすっごくおいしいと感じた僕は
なんだかいろんなことを・・・錯覚していった。



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3年前。ある人との会話の中で。
これはあの頃ブログの中では出せなかった気持ち。


痛いだけの時の方がまだマシだった。我慢してたら終わったから。
嫌でたまらないのに感じるのが辛かった。
僕が嫌だと思ってても感じてるのは相手に伝わっちゃって
それを指摘されたり自分で言わされたりするのがすっごい嫌だった。
突っ込まれるの嫌なのに「挿れてください」とか
フェラ嫌なのに「飲ませてください」とか
こんなこと全然好きじゃないのに本当はしたくないのに
「感じてるんだろう」とか「どこがいいのか言え」とか。
言わされるたびに何かが壊れてった。

前戯も嫌い。苦痛だった。
嫌で嫌でたまらなくて早く終わってもらいたくて
「口でさせてください」とか「挿れてください」って言った。
射精するまで許してもらえないの分かってたから。
でもそれをまるで僕が欲しくてたまらないみたいに
「欲しかったらお願いしてみろ」「おねだりしろ」
「どうした欲しいんだろ。自分で開いてみせろ」って。
僕は逆らうのが怖くて早く許してもらいたくて
本当は嫌なのにそんなことしたくもされたくもないのに
自分で広げて「挿れてください」とか「突いてください」って言った。
それなのに焦らされる。
「どこに?何を挿れて欲しいんだ」「はっきり言え」「続けて言え」
「ガキの癖にこんなことが好きなのか」「こんなことされて感じるのか」
欲しくて欲しくてたまらないみたいに僕は早く挿れてって懇願した。
「それで?どうされたい?」「動いてください」「中に出してください」
「まったくお前は変態だな」「お前は生まれつきの淫乱だ」
「お前みたいな異常なやつは店でしか生きていけない」「店に感謝しろ」
本当はまだ激しく動かれると辛かったけど
僕が嫌がったり苦しがったりしても
「お前はこういうのが好きなんだろ」とか「嬉しくてたまらないくせに」って。

セックス中の会話嫌い。
今はそれが言葉攻めだったって分かってるけど
僕はこういうのが全部たまらなく嫌だった。
言われることが全部突き刺さって僕は本当に異常なんだって思った。
だけど言われたことはどれもあたってて、全部本当のことだった。
僕は今そうされてすごく感じるし欲しくてたまらなくなるし。
だから昨日○○さんが
自分でケツ開いて早く舐めてって言ってんだろって言った時
ああやっぱり誰から見ても僕はそうみえるんだなって思った。
僕ここを出て普通の生活したりなんかできるわけがないんだよ。
僕はもうこうされて感じるんだもん。それが普通になっちゃってるし。


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とりとめもなく気持ちが揺れ動いて
とどめることが難しい日がある。
今日は、そんな日。


でも一つ言えることは
僕は、僕を守ると決めたということ。

もう、何が正しいとか正しかったとか関係ないんだ。
僕は最近やっと僕でいたいと思うようになった。
今こうなってしまった僕のことを僕は軽蔑しない。
楽しく生きたいし悩んでばかりいたくない。

トオルさん、今でも好きだよ。
そのことをどんなに批難されようとも。

でも、苦しかったんだよ。
どんなに矛盾してるか自分でわかってるけど。

楽しかったことも苦しかったことも
何一つ忘れたくないんだ。



フィクション? フェイク? どこまで本当なの? どの部分が創作?

そういうことを聞かれても困るんだ。
僕には答えられない。
僕はこれからの僕を守るために、何があっても保身に走るし走らなきゃいけない。
例えそれが本当のことでも、僕はフィクションだと宣言するし
逆にそれが創り話でも、僕の経験だと僕は言う。

混乱してくれていいんだ。
僕らは自分の身を守りたいから。
そのくせ話したいんだから。

『書くことは泣くことだ』

まさしくその通りだと思ってるんだ。

何年か前にネットで見つけた言葉で
確か大学教授が自分の娘を見てて思った言葉だったと思う。
それは僕の今とは全く違うシチュエーションでの言葉だったけど
でも僕は納得したんだ。

書くことは泣くことなんだよ。
僕らにとって書くことは泣くことだった。

おおっぴらに泣くことを許されなかった僕らの
ついには泣き方を忘れてしまった僕らの
心のままに泣き、笑い、怒る、たった一つの手段なんだ。

僕らは多分書き続ける。
まだ泣き足りない、心の底に埋め続けた魂のために。
自ら殺した魂の供養のために。

そしていつか拾い上げ、僕らは消火する。
心の奥底の底で、消すことができない熾日となってくすぶり続けた
意識することのなかった憤りと怒りと憎しみを。



ボーイズラブが好きでここに来る方、
SMが好きでここに来る方、
僕は別にかまいません。
萌えられることに、性欲を刺激されることに
僕は嫌悪を覚えません。
多分、僕自身の中にもそういう嗜好はあるんです。

だから、僕の書くことが
苦痛に満ちているように感じられる日があったとしても遠慮しないでください。
それなのに萌えてしまうことに自己嫌悪する必要もないです。
だから、僕の書くあれこれを事実と思い、僕をかわいそうに感じる人が
そういう人たちを非常識と批難することもやめて欲しいと思うんです。



ある日の僕は鞭打たれることに興奮し
またある日の僕は鞭打たれて泣く。

大きな矛盾、非倫理的で空気読めない矛盾は
僕の中にこそ存在し、もはや消えることはないんだろうと思う。



諦めでもなく、開き直りでもなく
僕はただそれを受け入れたい。
今ある僕というものを。


どこまで事実でどこから創作か。
僕がそれを公表する日は生涯ありません。



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僕はおもいきってそれを咥えると目をぎゅっとつぶった。
次に苦しいのがくるのがわかってたから。
できるだけ口をすぼめて歯があたらないように気をつける。
少しでもあたってしまったら・・・とても怖い罰が待ってる。
唇で摺るように舌で線をかくように気をつけたつもり。
言われるまま、言われるままに従ってるつもりなのに
その日は見咎められた。

僕が動いてるうちはいい。
僕が自分から首と頭と口をつかって頑張ってるうちは。
なかなか慣れることができなくて嫌なのは嫌だったけど、苦しくはなかった。
嫌そうな顔さえしなければ、いつかは許してもらえた。

でもトオルさんが動き出す。
僕の頭を鷲づかみにしたまま。
僕が後ろに下がれないよう捕まえたまま。
激しく動くそれで喉を突かれる。
歯を立てちゃだめ。歯を立てちゃだめ。
それだけを頭の中で繰り返しながら耐えてるのに
見咎めたトオルさんが言った。

「目を開けろ。」
「俺を見ていろ。」
「目をつぶるんじゃない。」


苦しくて目をつぶるだけじゃなかったんだよ。
する側のトオルさんにはわからなかったと思うけど。
激しく動かれると勢いで毛のとこが目にあたりそうになるの。
目をつぶってないと、目に入って痛いことがある。
その痛さに瞬間に身を引きそうになる。
でもそれを嫌がって離れようとしたって思われるんだ。
そしたら鞭で打たれる。食事を抜かれる。

せめて両手を離してもらえてたら。
せめて前手錠だったら。
そしたら少しは楽だった。
目にあたりそうな毛をさりげなく横にわけられるから。
勢いよく突いてくる体をこっそりほんの少しだけ抑えられるから。
鼻にあたってくしゃみが出そうになるときもね。
咥えたままうっかりくしゃみなんかしたら歯が立ってしまう。
想像するだけで恐ろしい結果が待ってた。
でも目や鼻に何か入った時って我慢できなくない?

けどほとんどの時トオルさんは
僕の手を後ろで拘束した。
イラマチオ嫌いだよ。
ネット初めてから強制フェラって言うんだって知って納得した。
ほんと強制。
ものすっごくきつい強制。
えづきながら喉で受けるしかなかった。
僕は瞬きもしないまま泣いた。



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